学歴コンプレックスの呪いがとけるとき
コンプレックスって人によって違うんじゃないかなって思います。
私もいくつかのコンプレックスを抱えながら、日々を生きています。
その中でも「学歴」というコンプレックスは、わたしの中に根深く存在しています。
なぜ「学歴」がここまで大きなコンプレックスになってしまったのか、これといった理由がわかるわけではないのですが……。
大学を卒業してから、約10年経とうとしている今でも、心にひっかかっているもののひとつです。
学歴コンプレックスが原動力になる
大学受験のとき、正直どの大学をでても大差ないと思い込んでいたわたし。
やりたいこともないし、大学をどう選べばいいかわからなかったのもあると思います。
と、勝手に親の負担を気にして、2つの大学しか受験しなかったんです。
ひとつは行きたいと思えるけど手が届きそうにない大学。もうひとつは左手で受験しても受かると言われた大学。
そして、私は左手で受験しても受かる大学に、利き手である右手で受験して入学しました。
いわゆるFランと呼ばれる都内の大学に入学して、当時のわたしは焦っていました。
どう考えてもこの中で普通に日々を過ごしていたら、就活で死す!
今はわからないですけど、当時の母校の就職率は40%切っていた気がします。
どうしたものかと悩んでいたときに、「めちゃくちゃキツイけど、就職率100%のゼミ」のことを知りました。
正直きついとか言っている場合じゃないので、もうこれしかわたしの生きる道はない!と思って飛び込みました。
学歴コンプレックスとの本格的な戦い
Fラン大学に入って、もう焦りまくって、今できることをとにかくがむしゃらにやった結果。
とっても大切な人との出会いがあり、やりたいことを見つけて、それが叶いそうな企業にであえ、誰もが知っているような大手企業に就職が決まったわたし。
この時、わたしは自分の学歴コンプレックスに打ち勝ったと思ったんです。
でも、ここからが本当の戦いでした。
実は、せっかく入社した会社を約2年で退職することになるんです。
理由は色々あるんですが、これは大きな挫折となりました。
「Fランと呼ばれる大学から大手企業に入社した自分」を誇らしくおもっていたから、やっぱりダメだった、みたいな気持ちがあったんだと思います。
学歴コンプレックスに縛られて
退職したこと自体は、正解だと思っていて。実際、転職先での仕事はすごくすきだし、会社もすごくすきです。
途中で副業をしてみたり、産休育休で仕事を離れたり、雇用形態を変えたり。変化はありましたが、同じ環境で働いて7年が経ちました。
人材業界で営業経験が2年しかなかったわたしが、当時社員数60名のベンチャー企業に入社して、一人目の人事社員として、未経験から採用活動に取り組むという経験をさせてもらった。
今では社員数が360名を超え、人事メンバーも5名(業務委託のパートナーさんは10名以上)に増え、拠点も全国10拠点になるまで拡大した。
ひとりでなんでもこなしていたところから、チームメンバーと協力して目標を達成するフェーズまで、本当に学びが多かったと思っています。
でも、わたしはこの7年間も「学歴がなくても活躍することができる」って自分に言い聞かせて生きていたんです。
ずっと学歴コンプレックスに縛られていたんですよね。
学歴コンプレックスから解放されるとき
根深いわたしの学歴コンプレックス。どうしたらこのコンプレックスから解放されるんだろうか……。
こんな自分いやだなと思いながら、でもどうしたらいいかわからない。
でも、最近ふと気づいてしまったんです。
気づいた理由は、この1ヶ月を勝手にコーチング月間と名付けて、自分を知る時間に当てていたことが大きかったように思います。
自分の今後していきたいことについて考えたときに、わたしの中にある義憤や原体験を探っていくと、必ず大学時代のことに行きつきました。
もちろん、あの大学に行っていなかったとしたら、他の人生が待っていて、きっとその人生もわたしなりに楽しんで生きていたのだと思う。
でも、あのときFラン大学に入学すると決断したわたしが今まで送ってきた人生。そして、これから叶えたい未来には、あのときの経験や抱いた感情が大きく影響していること。
そして、あのときの経験や感情がなかったら、ここまで強くこれからの未来に対してやりたい!と思えなかったような気がしているんです。
だからこそ、全力でこれからのなりたい未来に向かって行動していきたい。
その先で、自分の原体験をもとに実現したい未来を叶えられたときに、本当の意味で学歴コンプレックスから解放されるんじゃないかな。
そんな希望を抱きながら、今できることにこれからも向き合っていこうと思っています。
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