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分析などもろもろ

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これまで色々な場所でやってきたデータ分析ネタをアップしていきます。
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books.or.jpが大バズり中です

books.or.jp HONZでも一緒だった友人の中野さんが、Xで呟いたことでbooks.or.jp が大バズりしています。 そもそも今、出版業界では業界統一の書誌インフラとしてBooksというデータベースを整備しています。 大雑把に言うと、本の出版を決めた出版社が発売前にそのデータを登録し、そのデータを元に取次の流通情報や書店の仕入れなどが行われているというイメージ。 このデータベース構築には20年にも近い月日が経っていますが、その経緯はおいておいて、すべて「出版社」が

出版統計・データの現状と問題点③最終回

第1回 第2回 前回まで、データ収集における取次の役割、またそのシェアが低下したことの影響について書いてきました。 今回はデータを使う側の意味や価値の変化について考えていきたいと思います。 データの意味・価値の多様化近年、出版業界ではデータの「商品化」への動きが進んでいます。 これまで、POSデータを取次に送信する・出版社もしくはデータ送信会社に送信するということにとどまっていた社についても、積極的な「データの販売」を始めています。 データの活用方法としては、主なものと

出版統計・データの現状と問題点②

第1回はこちらから 前回、取次がハブ機能を持っていたことで各種データやマスタの整備の役割を果たしてきたという事を書いてきました。 近年の取次ルートの苦戦は既報の通り。では、取次のシェア低下により出版統計やデータにはどのような影響が出てくるのでしょうか 取次のシェア低下が及ぼす影響 まず、銘柄マスタ(商品マスタ)への影響について見ていきましょう。前回書いたとおり、2014年に出版業界のインフラとしてJPRO:出版情報登録センターという組織が設立されました。詳しくは下記をご

出版統計・データの現状と問題点①

6月8日に行われた日本出版学会 24年度春季発表研究会でお話した内容のアーカイブです 今、様々なところで「出版業界が不況」といった話が出ています。そもそもそれはどうやって測られているのか。その見方に課題はないのか。 そのような視点で業界を見直したのが今回のテーマです。 当日は柴野京子さん、鷹野凌さんと登壇しお話をさせていただきました。その中で私の方から提言した内容を簡単にまとめておきます 出版統計は「取次」に大きく依存している まず、現在「出版市場」を測るための統計数

本屋大賞ノミネート作品には何月刊行の作品が多いのか(24年版)

今年も、本屋大賞2024のノミネート作品が発表されました。 二次投票に参加するには、全作品を読みコメントを書くという必要があります。投票書店員さんたちは未読作品の読書と順位決めに奮闘していらっしゃるのではないでしょうか。 さて、本屋大賞には「9月に発売したら有利」という噂があります。そもそもその年の本屋大賞の対象作品が11月末日の発売作品までが対象です。9月頃まではこのミス等のその年の各種アワードの対象時期とも被っているため、9月に出して12月~1月の年末年始商戦を狙う…と

10月~12月期のWeb指標:サッカーW杯影響が鮮明に

日本ABC協会からWeb指標一覧(2022年10月~12月期)が公開されました PV・UUとも引き続き文春オンラインがトップ独走中。とはいえ、上位各社も前回調査結果と比べてみると色々な点で苦戦が見られる結果にもなっていました。 今回から新たに調査に加わったのは下記サイトです。地方サイトが目立ちます。Web女性自身は前回調査から外れたものの今回復活しています。 それではそれぞれの指標のランキングを見ていきましょう ●自社UUトップ5 ()は前回調査比 1位 文春オンラ

『出版広告と朝日新聞』でインタビューをしていただきました

11月に発行された朝日新聞社の『出版広告と朝日新聞』でインタビューをしていただきました。 長年、広告やパブリシティと売上の関係をデータの側から見ていますが、新聞の影響はまだまだ顕著です。一方で、出版物の初版部数はどんどん減っていき、広告を出すのもままならない。。という話も多く聞こえてきます。 もっと効率の良い使い方のためにどんなことが出来るのか、日ごろ考えていることの一部をお話させていただきました。 PDFファイルで読むことが出来ますので、ぜひどうぞ。各社の出版広告事例を見て

7月~9月期のWeb指標:文春オンラインが前回に続きPV、UUのトップに

日本ABC協会からWeb指標一覧 (2022年7-9月期)が公開されました。 今回から新たに調査に加わったのは5サイト。ポストセブンが細分化しているのが興味深いところです。 一方で『WEB女性自身』『DAILY MORE』『つくマグ』が調査から外れました。それではそれぞれの結果を見ていきましょう。 ●自社UUトップ5 ()は前回調査比 1位 文春オンライン  38,657,788(92.4%) 2位 現代ビジネス  28,081,526(93.7%) 3位 NEWSポ

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【アーカイブ】年金支給日は書店経営に影響を与えているんだろうか

注)2021年10月の調査の振り返りです。 年金支給日と書店売上に相関性があるのかどうかが気になって、70代のHonyaClub会員の購入同行を調査したもの。 棒グラフが赤の月が年金支給月です。 グレーの折れ線グラフで、平均購買冊数を表していますが、2~3月は少し他高めに見えるもののそれほど目立った動きには見えません。 年金支給月に書店に足を運ぶ、という人は多そうですが、そもそも大型新刊や年輩層向けの商品がこの月を狙って出版されているという実態もあり、それも大きいかと思い

昔の分析保存庫

「あ、前にその件データ見たことがあったんだよね…紙はもちろん残ってないんだけど」という会話が最近続いたため、ほんのひきだしに以前掲載した記事をまとめたページをつくりました。(HONZ掲載分は著者検索から読めます) もちろん、今はもう業界も全く違う局面になってしまっているのだけれど、こういうアイデアを活用して色々データの分析や活用が進むと良いなと思っています。 データ分析に必要なのは技術以上に好奇心だと思うので、考えるヒントにしてみてください。 ■2020年に最も本が売れたの