飲食店。今助けなきゃ潰れます!
ガッツの水原将です。
渋谷で燗酒BAR Gats(ガッツ)という店をやっています。
私の店は自分で言うのも何ですが、人気店でした。でもコロナの影響で
4月いっぱいで閉店します。
いや、今月いっぱいで退去するだけで、実質、最終営業日は4月6日でした。もう閉店しています。
最速だったと思います。この先いつまで売上を作れるか分からない店の家賃を払うより、従業員の給料をちゃんと払い続けたかったので、いち早く切り替えました。
今はオンラインサロンをやっています。
この活動をしばらくやってみて光が見えて来たので、今の考えを少しまとめてみました。
閉店からこっち、何度もアツく言ってしまうこと。
飲食店めちゃくちゃしんどいです。今助けなくていつ助けるんですか?いつか営業再開したら?いつかっていつ?その時には飲食店ほぼ潰れてますよ?
言葉が悪くて、圧が強くて、申し訳ない。
もちろん全てのお客さんに燗謝してます。
再開した時に来てくれるのもありがたいです。でも、今すぐ助けて欲しいというのも本心で、凄く良いサービスを始めた自負もあるし、喜んでもらえている声も沢山もらって嬉しいです。
それだけに、あんなにガッツを愛してくれていた人たちの中で
この輪の中に入って来てくれない人がいることが凄くもどかしいよ。
僕もまだまだコロナ以前の感覚が抜けなくて「助けてください」と言ってしまうし、本当にそう考えてしまってます。けどなにも
飲食店がお客さんに助けてもらうばかりではないんじゃないか?
ということを、10日ほどオンラインサロンをやってみて、そこに集まってくれたありがたいみなさんに教えてもらいました。
サロンメンバーがバザーに来てくれて、嬉しさのあまり、値引きしようとすると「そんなつもりじゃないです」「内容が良いからお金払ってます」と言ってくれる。むしろ、まだまだ僕の方が形のないものにお金を払ってもらうことについていけてないのかも知れません。。思わぬカウンターパンチだった。、、
いよいよあと1週間以内に店がなくなります。
私のようなアナログ人間が、完全に形の無いものを売ることを本業にするんです。不安はあります。
でも、店をやってないからこそ時間をかけてレシピを公開できるし、こんな状態だからこそ時間が合わせやすくて豪華ゲストの出演もお願い出来る。酒蔵や酒販店との連携も凄くスムーズで、他のどこにもないサロン限定のサービスが充実して来ています。いくつか取材も受けていますが、記事のゲラの内容も素晴らしい。今やってることを凄く理解してくれて
この先の世界に必要なものだ
という風に書いてくれる。
きっとこういう風に出来ると信じてました。でもそんなに自信はなかった。僕自身がこんなんなのに、どういうものだかよくわからないオンラインガッツに躊躇なく入って来てくれた人が沢山いて、凄く助かったし、やっぱり間違ってなかったんだと思って全力で進めることが出来てます。
この恩は必ず返します。
一緒に生き残りましょう。みなさんの家でも美味しい熱燗飲めるようにします。色んな店で美味しい熱燗飲めるようにします。いろんなメディアが熱燗のこともっとよくわかってアツい記事を書けるようにします。プロしか接することがなかった酒蔵や酒販店をもっと身近なものにします。
今は大変だけど、コロナが落ち着いてまた元気に営業再開できる時に僕の思う通りになってたら、めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか?その時には
我々はコロナという大きな敵に共に立ち向かった仲間です。
ただ金貰って酒を出していた、ただ金払って酒を飲んでいた、そんな浅い関係ではなく、物凄く強い絆が生まれていて、今後もずっと続きます。
物に金を払うとか、店はサービスするとか、客は買うだけとか、そんなことじゃなくなった。
新しい時代が来てるんやで?
営業再開してから何事もなかったようにお店に来るつもりの人、本当に元通り平和な世なら良いですが、、その頃には、もはやチームの中に入って来る隙間は無いかもしれませんね。、、
やっぱり圧かけてまうなぁぁぁぁあ。、(笑)