思考無くして施策の成功無し
タイトルかっこつけてみました。
研修とか全然無いけど新卒なりに4ヶ月半ほど運営に携わって思ったことを書いてみたいと思います。
1.仕事での話
2.思考について
3.鍛えるには?
4.まとめ
1.仕事での話
運営業務の内の1つが施策提案です。イベントだったり、ガチャだったり、ログボだったり。現状はイベントが開発できる体制ではないので、ガチャのような課金施策の提案を主にしています。
施策を考えるにあたって、DAUや課金率のような実際のデータを基に「こういう目的でこういう施策をやる」と方向性を決めると思います。しかし、現状、僕の関わっている案件ではそれができているとは言い難いです。
結果、根拠に乏しい施策を吟味もせずに行い、結果がなんでこういう風になったのかよく分からない、次の施策に結びつかないという負のスパイラルに陥っています。
この現状を何とかしようという動きも感じられず、運営に対しても自分自身に対しても良くないです。
「考えが浅くてもいいからデータに基づいて施策考えてみたらどうですか?」と促してもなあなあで断れてしまいます。ディレクターがスパって言えばいいと思いますが、ディレクターもあんまりそこは重要視していない(諦めている?)ようです。
直感でやって成功することもありますが、それは時代の潮流に上手い具合に乗ったとか、天才でない限り現実味が無いです。僕みたいな凡人は、考えて検証してというような思考の段階を踏まなければ成果を出せません。
凡人が企画という職種で飯を食っていくためには、思考することを軽んじてはいけないというのが持論です。
2.思考について
さっきから思考思考言っていますが、思考とはそのままの意味で「物事について考える」ことです。
思考には段階があって、「対象設定→仮説設定→検証」というステップを踏んでいくと思っています。簡単に書いていこうと思います。
対象設定では、「何について考えるか」というターゲットを決める(設定する)ことをします。ポケモンだったら「どんなポケモン捕まえようかな?」て考えているイメージです。
仮説設定では、「こうすればいんじゃね?」と対象設定で定めた目的・ターゲットについてシミュレーションをします。個人的には頭の中だけでこねくり回すよりは、紙に起こして考えると仮説が整理されていいと思います。ポケモンだと、「峰打ちでHP1だけ残してあとはターン数稼いでタイマーボールでゲットするのが1番ゲットできる確率高いのでは?」のように捕まえ方を考えているイメージです。
最後の段階である検証では、仮説を実施したことで起きる変化・結果を予想します。仮説を考えても実施した時に費用対効果が低かったら、労力を割く時間が勿体ないです。そのようなことを防ぐために、実施の前にそれぞれの仮説を行った時にどうなるかを予想します。そして、費用対効果が高いものを採用し、実施します。ポケモンだと、「タイマーボール戦法だと、ターン数がかかるし、技のPPも消費する。クイックボール戦法だと、1ターンで決まるし、消費するのはクイックボール1個だけだ。クイックボール戦法の方が費用対効果が高いからこっちでいこう!」みたいなイメージです。
3.鍛えるには?
パスカルが『パンセ』で述べていたように、「人間は考える葦」です。「考える」行為をする点に人間としての存在意義があります。しかし、Hey,Siri!をはじめ、最近は考えることを放棄している印象を受けます。ペルソナ5 スクランブル も物語全体のテーマとして扱っていましたね。
そんな現代では意識的に思考しなければ思考力を鍛えることはできません。では、どうすればいいか?僕のおすすめは「自分の興味のあることについて思考してみる」ことです。
例えば、僕はゲームに興味があります。ゲームをしている時に「この部分こうしたらもっと面白くなるのになあ」と自分の意見を持ってみます。この時点で思考の段階の「目的設定・仮説設定」はクリアしています。普段ここまでやっている方もいるとは思いますが、「検証」まではやっていないのではと思います。いつもよりも1歩踏みこんでみましょう。思考が深まります。僕の場合だったら、「これ取り入れた場合はどうなるかな?他の部分と折り合いがつかなくなる。だからこの部分はこれに留まっているのか」と実現性や協調性までに目を向けることができ、思考を深めることができました。
4.まとめ
いまいちまとまっていない気がしますが、言いたいことは「施策を実施する前に思考しよう」ということです。
関わっている案件ではできている感じというか、やろうという雰囲気すら感じられませんが、僕だけでもやっていこうと思います。