見出し画像

ため息俳句 ポテトサラダ


秋うららポテトサラダににやけてる


 11月には入ってのこのぽかぽか馬鹿陽気で、「秋うらら」と言う季語には本当は齟齬があろうが、なんだか「うららか」という感じが自分にはある。
 さて、この気象状況は、家庭菜園の作付けにも影響はあって、大いに調子が狂っている。
 玉葱の植え付けは、例年より遅めでよいのかとか、小松菜やほうれん草の育ちが早すぎるとか、いつまでも茄子が採れているので、撤去時期が延び延びになっているとか、変だ。

 家庭菜園で収穫したものを口に出来る幸せを語る人は多いというより、それを目的に作物をつくっている人が殆どかも知れない。自分はと言うと臍曲がりだから、むしろ出来た作物を無駄にしないで食い尽くすのに大変苦労していて、幸せばかりいうことはできない。

 その食べきることの難しいものの一つがじゃがいもだが、今日は泥つきのままとってあるじゃがいもをごしごし洗って、ポテトサラダにして食べた。     ごく一般的なポテトサラダだが、今日は人参を入れ忘れた、大きな違いはなかったが、やはり色彩的にはアクセントがかけて、よろしくなかった。

 作る度に感じるのであるが、正直言って、これがうまい。自画自賛だが、おいしい。自分の口の合うように自分で作る、これが一番。自分以外に人の味覚に迎合などしないぞ、と。
 うまいので、つい顔に出ることを禁じ得ない。