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ため息俳句 花むしろ

 我が配偶者のお伴で、赤城山の麓、赤城南面千本桜まつりへ行った。
 昨日、テレビで紹介されていたらしい。
 もう何度も来ている妻のお気にいりのお花見の名所である。

 ここの桜の並木と森は、前橋市の「みやぎ千本桜の森」という広大な公園になって、さまざまに整備されてきた。
 もともとあった桜並木に、近接して桜の森の公園が造成されたのである。その並木と森のが一斉に満開になると、花は圧巻のボリュームとなる。
「花見は快楽である」というのが、ここに来るとよくわかる。

 その桜まつり。
 群馬県を代表する花見の名所である。花見客は、ほとんどが群馬県民の皆さんであるが、大変な人出であった。

 へそ曲がりの爺ィとしては、こういう脳天気な雰囲気にはひとこと難癖めいたことをつけたくなるのだが、そんな気にもなれない。なぜなら、みなさん、幸せそうにしていらっしゃるからだ。楽しげ、うれしげ、顔は晴れ晴れ、・・・これではケチのつけようがない。

 こういうのは、つべこべいうのは、なしだ。
 どうみても、この満開の桜の森にいて悪い予感はしないのだ。
 そんな一時の憂き世忘れもいいものだ。

 散った花びらを尻の下に座り込んで一休みした一句。
 過日の秩父青雲寺の帰りは、抹茶のかき氷であったので、・・・。

赤城ではミルクジェラード花むしろ  空茶