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ため息俳句 T氏のことをふと思い出して

Tさんに。
文学の人であった。
もう何年たったか、遠い11月に亡くなった。
自分といえば、せめて通夜のだけでもと、身支度までしながら、結局行かなかった。 
思い出したのは、Tさんの著作の一節がなぜだか思い浮かんだからだ。                               


なつかしや国東訛りのエロ話

枯れ鶏頭我らふたりの猿芝居

無花果の熟れすぎたるがうまいとか

文学とお金が好きな男なりき

秋の河へ注ぎつくさむ酒一斗