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ため息俳句 スノードロップ
一日では解けきれない雪が、近隣の屋根屋根に残って光っている。
今朝はよく晴れて、日差しも温かくなった。
今日一日で、雪は消えてくれるかもしれない。
先ほど、畑を見てきたが、そこはまだ雪で蔽われているのだが、ひょろりと玉葱のまだ幼げな葉が雪面から覗いているのが、健気に見えた。白菜は明日辺りは収穫しきって、今年二度目の白菜漬けをしようと思った。冬野菜は、そろそろ仕舞う時期を計算しなければいけない。絹さやの種も播かねばならない。
雪が解けたところは、たっぷりと湿った土の黒さが、春めいていた。
晴れ上がって、雲雀が舞い上がっていても、不思議ではない空のようすであるが、足元は少し冷えてきた。
年寄りには、まだ春は遠い。
老いの坂あからさまなり春浅し
スノードロップが咲いていた。
可憐な姿に似ず、球根にアイルカロイドが含まれている。
うつむくはおおよそ毒の花である