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水曜日の窓辺
2024年10月8日 00:00
曼殊沙華と呼ぶか、彼岸花というか、この使い分けが案外難しい気がする。 例えば、この句などは曼殊沙華でないと面白くもなんともなくなるだろう。われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 杉田久女 サタンに憑かれた女人の頬が、曼珠沙華の点す光に照り映えて、深紅に染まっている、そんなイメージが浮かんでくる。 これが「彼岸花」では、なんだか幽霊っぽくなってしまう気がする。恐ろしさが、陰にこもってくる