シェア
水曜日の窓辺
2024年10月8日 00:00
曼殊沙華と呼ぶか、彼岸花というか、この使い分けが案外難しい気がする。 例えば、この句などは曼殊沙華でないと面白くもなんともなくなるだろう。われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 杉田久女 サタンに憑かれた女人の頬が、曼珠沙華の点す光に照り映えて、深紅に染まっている、そんなイメージが浮かんでくる。 これが「彼岸花」では、なんだか幽霊っぽくなってしまう気がする。恐ろしさが、陰にこもってくる
2024年8月23日 23:59
さて、当地に見える今夜の月はとてもきれいだ。 蒸し暑い夜なのだが、東の窓に月が昇ってきて、なにやら秋めく。 蒸している割には、大気もすんでいるらしく、清かに月が見える。 今は陰暦でいうと七月二十日の晩である。 そこで、今夜の月は「二十日月」。 「二十日月」は「更待月」と呼ばれている。 「更待月」なら一番名高いのは陰暦は八月二〇日の月である。 今年の暦で云うと九月二十二日の月である