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「古今十七文字徘徊」帖

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古今のふれあった俳句作品についての所感を記録しておくノートのまとめです。作品にふれあうというのは、きわめて個人的なことで、古典として名高い名句とか、コンクールの優秀作品とか、そう…
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2024年11月の記事一覧

#26  手に秘めし薔薇捨てばやな秋の風  横光利一

#26  手に秘めし薔薇捨てばやな秋の風 横光利一

 横光利一の俳句について書かれたものをみると、横光の母方が松尾芭蕉の血を引くものであることに触れらている。つまり、横光利一は、そういう流れの人であったということだ。
 丸谷才一の「松尾芭蕉の末裔」という評論は、その横光の俳句にたいそう手厳しくて、興味のある方は一読してはいかがか。(国会図書館デジタルコレクションで読める)
 

手に秘めし薔薇捨てばやな秋の風  横光利一

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