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ベルリンの壁崩壊直前に東ベルリン入りした女スパイがいた💗『アトミック・ブロンド』
《乱れ撃ちシネnote VOL.048》
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鑑賞日:2023年2月9日
【Introduction】
前回のジョエル・コーエン監督の『ビッグ・リボウスキ』は大笑い脱力カルト・ムービーの傑作でした。
主人公のボウリング仲間で兄貴風を吹かせていたジョン・グッドマンが渋くCIAのエージェントを演じた作品が今回の『アトミック・ブロンド』。
主演は2016年以来ぼくが最も注目している女優シャーリーズ・セロンです。
【Story】
1989年秋ベルリンの壁崩壊直前。
イギリスのある諜報員が殺し屋に葬られ超極秘“スパイ・リスト”が強奪される大事件が発生した。
英国の諜報機関M16からリストの奪回を命じられたロレーン(シャーリーズ・セロン)は単身東ベルリンに潜入する。
ロレーンは何者かによる監視、盗聴、罠などで窮地に陥りリストの行方が分からないまま英国、東ドイツ、ソビエトの諜報部員たちによる密告、裏切り、殺人が続く。
敵対勢力の手に渡ればその後の国際情勢が大きく変わってしまうそのリストはどこにどんな形で誰が保管しているのか。
そしてロレーンを裏切ったのは誰なのか?
【Trivia & Topics】
*出版される前にセロンに本が持ち込まれました。
2012年に原作が出版される2年も前にセロンの製作会社にこの企画が持ち込まれました。
映画化が発表されたのは2015年。その年にセロンが片腕の女戦士フュリオサを演じた『マッドマックス 怒りのデスロード』の全世界的大ヒットが映画化実現に拍車をかけました。
*映画史上最強の女スパイ。
卓越した情報収集能力と強靭な肉体を兼ね備え、しかもバイセクシャルな女スパイをシャーリーズ・セロンが大熱演しています。
圧巻は7分半ノーカットの階段落ち乱闘シーン。
スタントマンも使わずセロンが階段を落ちながら10人近い敵と7分半激しく殺し合うこのシーンには目を見張ります。
このシーンは文句なく☆☆☆☆☆です。
*シャーリーズ・セロンの身体能力の凄さ。
主役を演じるに当たってセロンは8人のトレーナーと共にトレーニングを重ねましたが、トレーニング中に歯を食いしばっていたためセロンの歯が折れてしまうほど過酷でした。
同時期キアヌ・リーブスもトレーニングに来ていたためリーブスがセロンのスパーリング相手も引き受けたそうです。
本作の冒頭のシーン、氷水を張ったバスタブで両腕を伸ばしているシーンや、手を伸ばして拳銃を撃つシーンでセロンの腕と肩には筋肉の線がはっきり見えます。
*図抜けた役者魂の持ち主。
・『プロメテウス』(2012)ではボディ・ラインが一目で分かる非常に細いコスチュームを常に着るために激しいトレーニングを続け余分な脂肪を落とし腹筋が8つに割れるほど体を引き締めた。
・『タリーと私の秘密の時間』(2018)では出産したばかりの母親を演じるために3ヶ月半の間に体重を約16Kg増量しそれを維持するために24時間暴飲暴食して肥満体型を維持した。
撮影後、体重を減らすのに1年半かかりました。
・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では自らの提案で頭を丸刈りにした。
・本作品の激しい格闘のメイキング画像です。
スタイリッシュな画面の中で美しいだけではなく強靭な体力と身体能力を発揮するシャーリーズ・セロンだけを見るだけで十分に楽しめます。
スタイリッシュなのは画面だけではなく「権力へ立ち向かえ/パブリック・エネミー」、「ロックバルーンは99/ネーナ」、「秘密警察/アフター・ザ・ファイアー」、「スティグマ/マリリン・マンソン」、「ビハインド・ザ・ウイール/デペッシュ・モード」、「アイ・ラン/ブロック・オブ・シーガルズ」、「ロンドン・コーリング/クラッシュ」、「アンダー・プレジャー/クイーン&デビッド・ボウイ」などが次から次へと流れます。
【鑑賞ガイド】
😁😁😁😁
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😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
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【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆★(3.6)
Amazon:☆☆☆☆
u-next :☆☆☆☆
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