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どこにいるのさジェントルメンとやらは!💗『ジェントルメン』
《乱れ撃ちシネnote vol.072》
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鑑賞日:2023年3月13日
【Introduction】
『アイ・アムまきもと』で阿部サダヲが演じた市役所の福祉課おみおくり係員は昨日紹介した原作『おみおくりの作法』ではエディ・マーサンが演じていました。
ポスターの個性的な風貌が忘れられないマーサンですがフィルモグラフィーを調べたら過去に観た作品に随分出演していたんです。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)、『21グラム』(2003)、『ハンコック』(2008)、『シャーロック・ホームズ』(2009)、『戦火の馬』(2011)、『スノーホワイト』(2012)、『アトミック・ブロンド』(2017)、『博士と狂人』(2019)などなど。
せっかくなのでマーサンが出演している映画をもう一本観ようと探していたら見つかったのがガイ・リッチー監督の『ジェントルメン』。
ガイ・リッチー監督と言えば『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)と『スナッチ』(2000)。
軽快なロック・ビートにのせたスピーディーな演出と切れ味のいい編集で下町の悪党たちを描いたクライム・アクションだ。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』は『トランスポーター』や『エクスペンタブルズ』シリーズでおなじみのアクション・スター、ジェイソン・ステイサムのデビュー作でもある。
という流れで本日は『ジェントルメン』を。
(本作の冒頭シーン)
真っ昼間のロンドンのパブに入ってきた紳士ミッキー・ピアソン(マシュー・マコノヒー)はビールとピクルドエッグを注文する。
ジュークボックスにコインを投入して渋いアメリカンロックをBGMに電話でデートのお誘いをしていると、
ミッキーの背後で男が銃を構え銃声が響きビールグラスは血で染った。
-注-【ピクルドエッグとは】
酢に漬けたゆで卵。漬けてあるのが醸造酢ではなく蒸留酢であるホワイトビネガーの為に酸味が鋭い。イギリスのパブの定番メニューです。
このゆったりしたイントロからは想像が出来ない急ピッチで物語は展開します。
【物語の概要】
ロンドンに緊急事態発生。
長年に渡る大麻の大量栽培・販売で財を成したアメリカ人ミッキーがビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色を変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&東京ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きが始まった・・・。(『ジェントルメン』サイトより)
【Trivia & Topics】
*ワルたち。
マシュー・マコノヒー、コリン・ファレル、ヒュー・グラント、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディング、ミッシェル・ドッカリー、ジェレミー・ストロング、エディ・マーサン。
個性的な面構えの役者たちが揃いました。
かれらが交わす頓智あふれるオシャレな会話だけはジェントルメンに相応しいのですがどいつもこいつも利権をめぐり隙あらば相手を出し抜こうとするワルばかりです。
*映画に大事なのはスタイル。
ガイ・リッチの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を初めて観た時にはイギリスのタランティーノ登場か!と胸をときめかせました。
物語とか役者以上に映画にとって大事なのは監督独自の表現スタイルだということを思い知らされる作品です。
あまりにも展開が早く、話があちらこちらに飛ぶので途中で思考停止状態になりましたがそんなことにお構いなくスタイリシュな音楽と抜群の切れ味の画面に耳も目も奪われます。
ガイ・リッチーが生み出したビートの波に身を任せられるか乗り遅れるかでこの作品を楽しめるかどうかが決まります。
英語が堪能であればこの作品の面白さが何倍にも膨れ上がるでしょうね。
*エディ・マーサン。
ゴシップ誌のプライドの高い編集長を演じています。
『おみおくりの作法』とは打って変わって笑わせてくれます。
文句なくザッツ・エンターテインメント!
【鑑賞ガイド】
😁😁😁😁
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😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
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【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆★(3.8)
Amazon:☆☆☆☆
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