【IndieGame界隈トピックまとめ】「SteamNextフェス2024年2月が開催中」「『ゲーム翻訳最前線』連載開始」など|2/2~2/8
瑞牆(みずがき)です。
元ゲーム会社勤務・現小規模ゲーム開発者の筆者が、IndieGame界隈のトピックを毎週木曜日にまとめています。
インディーゲームは"好き"を形にする領域ですが、より多くの人に遊んでもらうためには界隈の情報が必要不可欠。スキマ時間に直近のトピックスをサクっと追えるマガジンにできたらと思っています。
それでは今週のトピックスをご覧ください。
【1】SteamNextフェス2024年2月、開催中
「SteamNextフェス」とは、大量のゲームの体験版や開発者による生放送を楽しみつつ、多くのゲームを発見できるSteam上のイベントです。
期間は1週間。ユーザーにとって好みのゲームを発見する良い機会になり、開発者にとっては何百もあるゲームの中で自作を知ってもらえる貴重なチャンスになります。なお開催ペースは年に3回で、2月・6月・10月であると告知されています。
【2】東京ゲームダンジョン5が5月4日に開催決定
個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲームの展示会「東京ゲームダンジョン5」がゴールデン・ウィークに開催されます。
申し込み開始は2月24日の先着順。締切は3月17日。開発者各位は締切を確認の上、お忘れなきよう。
KONAMIが開催していたIndie Games Connectの不開催をうけ、「骨を拾う」かたちでの開催が1月4日に告知されていましたね。
【3】福岡インディーゲームエキスポ2024の一般出展ブース受付開始
福岡インディーゲームエキスポ2024の一般出展ブースの受付が開始されました。出展料は3,000円(2日間参加でも同じ)とのこと。
【4】4Gamerで「ゲーム翻訳最前線」連載開始
海外ゲームの日本語化を担うゲーム翻訳者さん達が登場して実体験を語るという珍しい企画です。
なお筆者・瑞牆は最近、「推しのゲーム翻訳者さん」という概念に気づき、ハマっております。
個人的に気になっている翻訳者さんはnicolith氏。独特で繊細な世界観とストーリーを扱うゲームを多く担当されている印象。順番にプレイしていますが、どれもグッときています。
【5】パブリッシャーやPR会社に聞いた「売上を増やすセオリー」が話題
手前味噌ですが、筆者・瑞牆が業界人にヒアリングしてまわった「インディーゲームの売上を増やすセオリー」をまとめたポストが、Xで多くの反響をいただきました。
筆者が唸らせられた情報を、出し惜しみせずに列挙しています。ゲーム開発をされている方で、未読の方はぜひお読みいただけると嬉しいです。絶対に役に立ちます。
【6】『パルワールド』の売上比率の分析が公開
ゲームプロデューサー・中村たいら氏による以下のポストが興味深かったです。Steamの売上でそもそも海外が多いのは周知の事実と思いますが、こう裏付けられると鮮烈ですね。なお、売上比率が最も高かったのは中国でした。
【7】オチでWEBカメラが起動するホラーゲームが物議
ホラーゲーム専門VTuber・人生つみこ氏による注意喚起が話題です。恐怖演出の一環として、WEBカメラが起動したり、個人情報が活用されるゲームについての言及。
特にカメラはVTuberにとっては致命的ですね。
従来からゲームに無関係のPC上のデータに干渉するゲームは多くありましたが、配信文化と結びつくと確かに危険……。開発者各位は制作にあたって意識しても良いかもしれません。
【8】人気VTuber・兎田ぺこら氏が世界で最も試聴された女性ストリーマーに
ぺこら氏だけでなく日本のVTuberが3名もランクイン。凄いですね。
生放送文化や投げ銭文化でいかに日本が特異点かが分かります。
【9】今週の注目ゲーム
今週は筆者・瑞牆が少しバタついており(あと『Dominion Online』にハマり散らかしてしまい……)、あまり多くを遊べなかったのですが、気になっているタイトルをご紹介します。筆者の週末遊びたいリストでもあります。
(1)『亜電』
能力を持つ少女たちにダンスを決めて爆発させるゲーム。
こちらは遊びました。とても面白かったです!
・UIやシナリオが独特。奇才的な世界観に浸れる。
・テンポの良いベルトスクロールアクション。ボス攻略で脳に汗をかける。
・フィニッシュのQETダンスが可愛いし爽快!
未プレイの方はぜひDemo版を遊ぶことをオススメします。
(2)『トキメキ!コイしたいライフ!』
まだ遊べていないのですが、中国でバズりまくっていた小規模チームによる実写恋愛ゲームです。先週、日本語対応が発表されました。
中国のゲーマー曰く「中国には俺のようにモテない男がたくさんいるから、実写の美女と疑似恋愛したい需要はたくさんあると思うよ! 日本にもいるだろ?」とのこと。ポジティブで好きです。
(3)『シャンハイ サマー』
本日発売のADV。筆者もDemo版を遊びました。
2003年の上海を舞台にしたノスタルジックなアドベンチャーです。
Demo版を遊ぶ限り、モチーフは違えど『十三機兵防衛圏』のような手触りでした。イラストも綺麗で、心を刺されて感傷に浸れます。
(4)『廃村散策会活動記録』
いわゆる因習村世界観のビジュアル・ノベル。「いつでも好きなタイミングで村に放火できる」という触れ込みで話題になっていました。
レビューをみると「賛否両論」ではありますが、"放火"というワードがあまりにも強くて気になっています。
(5)『世界一短いアクションゲーム』
なのに、20分かかるという奇妙なゲーム。発想の勝利な○○○ゲームでした。今週バズったタイトルです。
(6)『カルトに厳しいギャル-CULT VS GAL-』
『HAZAMA_QUEEN』のゲーム開発者・Bhaskara氏によるカルト殲滅FPS。マチェーテで敵の首を叩き切り、中指を立てまくるギャルのビジュアルが衝撃的。Demoも出ています。週末遊びます。
【10】忘れちゃダメ! 近日開催のIndieGame系イベント
筆者・瑞牆の備忘録を兼ね、近日開催されたり参加が締め切りとなるIndieGame系イベントをまとめています。
(1)TOKYO SANDBOX 2024
エントリー期日:2024年2月15日
開催日:2024年4月28日(日)
(2)TOKYO SANDBOX 2024
第四期生が2/15まで募集中、2/6 19時より説明会実施。
(3)TOKYO INDIE GAMES SUMMIT
開催期間:2024年3月2日(土)〜2024年3月3日(日)
(4)東京ゲームダンジョン5
開催期間:ゴールデン・ウィークを予定
【おわりに】
お読みいただきありがとうございました。
毎週木曜日に今後も筆者のペースでまとめていけたらと思っています。
モチベーションになりますので、よろしければ記事への♡と筆者のフォローをいただけると嬉しいです。
連載しながら情報感度や精度を高めていきたく、もし「こんな出来事もあったぞ」「うちのゲームも掲載しておいて」など、ご指摘やご要望がありましたらお気軽に筆者・瑞牆のXアカウントのDMまでご連絡くださいませ。
それではまた次回。