人生初のアート展『Art is..』を終えて
人生初のアートグループ展、『Art is..』が終了しました。まだまだ、この感動、この感覚を言葉にし切れていないのですが自分自身のための振り返りとして、形式やかたち、上手い下手に囚われずつらつらと綴ってみたいと思います。
▼グループ展を開催するきっかけとなったお話はこちら
この感覚は言葉だけじゃ物足りなく、良ければこちらをBGMにしながら読んでいただけたら嬉しいです。
私は今回の経験を通じて感情が伴っているため、聴くだけで涙が出てきます。
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実は、ずっとグループ展を迎えるのが怖かったんです。正直、作品づくりに没頭出来なかったときが多かったし、だからこそ私の作品を表に出すのも怖かったし、他のメンバーたちに迷惑をかけないかもとても心配でした。そんな気持ちから実は私の友人界隈への広報もあまり大々的にはしておらず。2日前にようやくメッセージし始めたくらいです。
でも、終えた今の気持ち感覚は、大げさかもしれないけれど「私は大きな世界の一部である」という感覚です。
この経験が私にもたらしてくれたことはたくさんあって、
ありすぎて、全てを書こうとしたらこぼれ落ちていくものがありそうなくらい胸がいっぱいで。
でもやっぱり一番嬉しかったことは、「仲間とともに創り上げた場で、私という存在(作品)をたくさんの方に受け止めてもらえたこと」です。
自分(作品)が世界に受け入れられることの喜び
展示しようと最後まで持っていくか悩んだ作品が多くの人に受け入れられたこと。(詳しくはこちらの記事▼)
私がギャラリーにいるのがしんどくなった時に、仲間が気遣ってくれたこと。
私がギャラリーに行かなくても、居るように関わってくれたこと。
みなさんが意識していたかはわかりませんが渓ちゃんが言うように全員が「誰もこぼれ落ちないように」自然に他者を想い行動する方々ばかりでした。
私は、この7人が偶然に集まってともにひとつのアート展を創り上げたという経験そのものがいちばんの財産だと感じています。
20歳の大学生から、お子さんの居るお母さん、最近会社を辞め独立したばかりのメンバー、すでに個展開催を何度もしているベテランアーティスト…。世代も肩書も役割もすべてを超えた、絵ではないひとつの大きな作品がこのグループ展という場であり、機会だったんじゃないかと、思っています。
2週間に1回程度のミーティングも、ものの15分~30分で毎回終わり、
リーダーなどの役割も明示的にあったわけではありません。
それでも開催まで何も危惧することなく、ひとりひとりが必要なタイミングでフォローし合い、本当に誰もこぼれ落ちない集いだったなということが奇跡的で有難いことだなあと、そう感じています。
展示場所や七色の作品「虹」の担当色もあみだくじで決めたのにも関わらず、それぞれ完璧な巡り合わせだったんじゃないかと思うくらい神の采配でした。
▼作品『ひだまりの彼』
あたたかくて、やさしくて、ずうっとそこに居られるような。
時にクールで、時にあまのじゃく。
あたたかな光の波に誘われ、揺られ、すべてを委ねる。
人は、そんな彼のひだまりに集う。
とある人をイメージして描いた作品。「この絵の人ってどんなイメージ、印象ですか?」とその人を全く知らない方に伺ってみましたが、まさに!と的を射た特徴が返って来て、言葉にしなくても伝わるんだなあと驚きました。
私の一つ一つの作品が、観てくださった方々に受け入れられたこの経験は、かけがえのない瞬間ばかりでした。
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共創の場づくり
結果としてコロナ渦にも関わらず、4日間でおおよそ150名の方々が来場してくださりました。
運営も一度に4名までと決まっていたため、全員の方とお話することは出来ませんでしたが私の知人・友人だけではなく足を運んでいただいたすべての方に感謝をお伝えしたいと思います。本当に、ありがとうございました。
場というのは、運営側だけでは成立しません。
今回のアート展のみならずワークショップや研修企画、ホームパーティなどを開催する度に来て下さる人たちのありがたさを実感しています。
私がいて、あなたがいる。
あなたがいて、私がいる。
私のつくりたい関係性、場はこんな世界観です。
今回、参加者の方々がら「居心地がよくて長居しちゃいました。」「ずっと居られる空間だね。」などとお声がけいただきました。
絵を描いた7人と、足を運んで下さった方がそんな誰にとっても居心地の良い場をともに創り上げてくださったことに、心から感謝しています。共創の場づくりとは、こういうことなんだと身体を持って体験させて頂きました。
絵を描くということ
今回のグループ展のきっかけは、2021年5月にアーティストの峻介さん、ゆっこさんらが主催してくださったアート合宿です。
私はその時峻介さんに「大きなキャンバスには、描けない。」と言ったんですよね。(冒頭リンク記事参照)迷って悩んで少し暴力的に描き殴って、最終的に作品点数だけが多く自己納得感はありませんでした。2泊3日のアート合宿では最終日に絵を描くことの楽しさにやっと触れたくらいで、終わりを迎えました。
そして今回のグループ展最終日、峻介さんが来て下さって、ひとりひとりにフィードバックをしてくれました。そして私の作品たちには、こんな言葉を紡いで頂きました。
「ずいぶん、軽やかになりましたね。"すべてがある世界"を体感しかつそれを表現できるということは、色々変わったんだろうなと思う。重さが、消えたような感じがする。すごい綺麗な世界。生きることが、風みたいにラクになったんじゃないかな。"蒼い葛藤"の深さも、この色が出せるのは自分の中を捉えている人にしか出せない。」
これを聴いて、泣きました。音声の録音を30回くらい聴きました。峻介さんとゆっこさんがいらっしゃらなければ、私は今絵を描いていません。
峻介さんは私の変化をしっかり汲み取ってくださって、
私の変容に祝福をしてくださっていることが伝わりました。
▼作品『すべてがある世界』
▼作品『蒼い葛藤』
私の作品の変遷は、まさに私のその時々のBeing(状態)を表しているんだと思います。描くことで、自分の無意識に眠っていた内面が露わになってくる。絵を描くということは、私にとってはそんな営みです。
絵を描くことの楽しさを、そして奥深さを教えてくださり人生が豊かになりました。アート合宿主催のみなさまには感謝してもし切れません。ありがとうございます。
Art is..
今回のグループ展のコンセプト『Art is..』。
開催前に私は、『Art is ”Being”』だと答えました。
今も、『アートとは何か』と問い続けています。それは画一的な答えはないだろうし、自分のプロセスやタイミングによっても変化していくもので、不変的なことではないのかもしれない。そう思います。
ビジネスも、料理も、育児も、ファッションも、ヘアスタイルも、メイクも、絵も、人生も。
もしかしたら人が生きることそのものが、アートなのかもしれません。
今回の挑戦は、私1人では絶対に成し遂げられませんでした。
この7人だからこその色が混じって合わさって、
この7人にしか出来ない瞬間を創れたことがただただ嬉しいです。
不思議なご縁で繋がった7人。
きっとずっとこれからも、
この思い出を共有しながら関係性は続き、
それぞれの物語を歩んでいくんだと思います。
そしてまたどこかの節目で、
「こんなこともあったよね。」と笑い合えるその時を楽しみに私も自分の物語を歩んでいきます。
虹色の7人の仲間たちと、
来て下さったみなさまに愛と感謝を込めて。
\本当にありがとうございました!/
▼作品『陰陽に花束を』
▼開催の様子
photo by Tomohisa Kinugasa
▼公式ウェブサイト
違和感を尊重し、
直感に従い、
感性にひれ伏す
ー中村峻介ー
▼公式インスタグラム
▼プロローグ
渓ちゃんから頂いた作品『She is』
私のために、私をイメージして描いてもらう。こんなに嬉しいことはありません。