熱狂はこうして生まれるのかと体験したとあるエステサロンのお話。
先日、人生初のエステを体験してきました。
正直、エステの定義って何?リフレクソロジーやマッサージと何が違うの?くらいの初心者でしたが、初めてのエステにあまりに熱狂したためこうして記録に残しています。
結論、それはエステじゃなかった…!
(どうぞ最後までお読みください。)
正しくは、"ただの"エステじゃなかった。
(補足)
この記事は、エステ体験レポートでもあり、人の熱狂ってこうやって生み出していくのかという学びの記録でもあります。
訪れる前から感動を生む集客不要の隠れ家サロン
竹井さんのサロンは、ホットペッパービューティーなどに載っていない知る人ぞ知る、隠れ家的なサロンです。(つまり、集客なんてしなくても常にお客様がいる状態)
ほとんどが紹介者のお客様のため、Facebook メッセージで予約のやりとりをして頂きました。
私はすでに、エステに行く前から、このメッセージのやり取りに感動してちょっと泣きました。(早い)
それが、竹井さんのこの一言。
「お時間はアバウトで大丈夫ですので」
…アバウトで大丈夫。
この一文に私は衝撃を受けました。涙が出そうでした。
エステサロンは初めてですが、例えばマツエクとか、整体を予約する時に注意書きで出てくるのは大体、「お時間10分を過ぎますとキャンセルをさせて頂きます」という冷たい一言。
友達との約束の時間でさえ守るのに必死な社会不適合者の私は、時間厳守の一言に行く前から心が緊張状態なわけです。
それを、「アバウトで大丈夫」ですって!そんなことある?と感激の嵐で一気に肩の力が抜けました。(もちろん、時間は守りましたし後の予約もあるので意図的に遅れるのはやめましょう)
そんなこんなでルンルンで足を運ぶと、坂の下の道までパタパタとお迎えしてくれる竹井さんのお姿。
いつもはGoogle先生をくるくる回しながら、それでも道に迷う私のような方向音痴でもこれは絶対辿り着ける。だってお迎えに来てくださるんだもの。それだけで、「ああ、来て良かったなあ」とほっこりした気持ちになりました。
頭の先からつま先まで、徹底したUX設計
少し急な上り坂を登ってサロンに到着すると、まずお茶と一粒サイズの可愛らしいお菓子が登場。(本当に見た目も可愛くて季節感があって思わずぱしゃり。)
竹井さんは言う。
「日吉は坂が多いので、まずは呼吸を整えてリラックスして下さいね。」
瞬時にBank Bandの「よく来たね」が脳内再生されちゃうくらいの労い。
(引用)
「よく来たね/Bank Band」
よく来たね 大変だったんじゃない?
遠方まで 疲れちゃったんじゃない?
よく来たね 色々あったんだろう
哀しいこと 嫌なこと つらいこと
だけどこうしてまた会えたんだよ 笑顔をいっぱいつくろう
お茶とお菓子で優雅に一息ついたあと、施術メニューの説明を丁寧にして頂きました。
私の肌の悩みをヒアリングして頂いた結果、オイリーよりの混合肌なのでビタミンCたっぷりの施術に決定。
私がサロン初心者で、ガウン(?)の着方すらままならないのでひとつひとつをとても丁寧に、不安にならないよう説明してくださりました。
次に、今の身体と心の状態で自分が心地よいと感じるアロマも選びました。サロンにはたくさんあって迷っちゃうけど、今回はレモングラス×サンダルウッドを選びました。
さらに驚いたことに、BGMまで選ばせて頂けること。その時の気分に合わせて、私だけの空間を作ってくださるお心遣いに、感動オブ感動でした。
コンテンツの技術力があってこそ
そしていよいよ…施術。
ここだけはもうね、言語で伝えるのに限界があるのでぜひ体験してみてください。
感動+熱狂を比喩で表すならば、
夢と現実の間をゆらゆらと移動するわたあめみたいな雲の上にいるような気持ちになれます。「身体はつながってますからね」とフェイスだけじゃなくて、ボディマッサージもついてくるんだからもう身体全部の力が抜けて、飽和状態。
男性がサウナで「ととのう」なら、女性はこちらのサロンで「ととのう」のでしょう。
そんなふわふわ飽和状態で施術が終わり、鏡を見てびっくり。
毛穴の開きとニキビが悩みだったわたしのお肌がゆでたまごのようにつるふわで肌が輝いているじゃないですか…!
え、お肌ってこんな一瞬で生まれ変わるのってくらい生まれ変わりました。一流のスキルにあっぱれ。(竹井さんは元々POLAでお勤めだったそうです。)
サロンがお客様にとってどういう空間であってほしいのかの再定義
そんな自分のつるふわ肌に感動していると、
「お菓子は召し上がりますか?」と竹井さんからお声がけが。二つ返事で「お願いします!」と答えて差し出されたのがこのメニュー表。
…ここは、カフェなのか?サロンなのか?と思うくらいのメニューの豊富さ。その辺のカフェよりメニューが充実している…。すごい嬉しい…。
甘いお菓子を添えて頂けるとのことでノンスイートのティーラテを頂きました。
竹井さんは、「エステ後って、甘いものが欲しくなるでしょう?でも女性はすっぴんのままカフェに寄るのは躊躇ってしまうだろうから、ウチで召し上がって頂けたら、と思いまして。」とおっしゃっていた。
…お客様が帰った後の気持ちまで想像して、先回りして気遣って頂けるおもてなし精神に、ただただ感無量でした。(そして自家製スイーツはただただ、美味しかったです。)
スイーツをゆっくりと頂いて、「ごちそうさまでした。」とお声がけすると、竹井さんがそっと炭酸水を持ってきてくれました。
「どうぞお口直しに。残しても構いませんからね。」
…もう、言葉にできない。小田和正並みに言葉にできない。
もう今年分の感動はここで感じ切ったんじゃないかってくらいひとつひとつの丁寧なお心遣い、所作に感動しました…。
価格よりも感動が上回ることが大事
ここまで読んでくださった方々、きっと思いますよね。
「これだけのサービスをしてくれるのなら、正直お高いんでしょう…?」
いえ、ご安心ください。即決で次回の予約を取る(取ってしまう)くらい、お手頃価格です。むしろ、これだけのサービスがついているにも関わらず、破格です。諭吉さん一枚で、お釣りがくるくらいの破格です。(もっと高くしてもいいのにと思うくらい)
すでに予約が取りづらいので、本音を言うと誰にも教えたくないくらいのサロンなのですが、この熱狂は私の周りの人たちに体験して欲しい…との想いでこうして体験レポートを書きました。
純粋なサロン体験もよし、徹底的なおもてなし精神を学ぶのにもよし、ブランディングを学ぶのにもよし、UXストーリーの参考にするもよし。本当に質の高い体験をさせて頂きました。
もし、竹井さんのサロンに関心がある方はおつなぎいたしますので、私宛メッセージくださいね。
(人気なので土日ですと1か月以上お待ちいただくことがあります…!)