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日記 #99 教養とは何か

「教養」とは、単純に「知識量」のことではない。「教養」は、知らないもの・分からないものに出くわしたときの「態度」に滲み出るものだ。

 たとえば、自分が納得できない意見に出くわしたとしよう。そのとき、「そんな意見、意味が分からない」と撥ね付ける態度は、教養のある態度とは言えない。たとえ、どんなに荒唐無稽な意見であったとしても、だ。

「意味が分からない」ものを、意味が分からないままに受け止める。この能力(「ネカティブ・ケイパビリティ」というらしい)こそが、「教養」というものだろう。教養のある人は、決して我を通さない。どんな意見にも真摯に耳を傾け、自分の思考を柔軟に変化させる。だから必然的に物腰柔らかな態度になるし、周囲の人間にも好かれる。そういった意味で、「教養」は「品性」や「品格」といった言葉に近いかもしれない。理系の方々がよく言う、「エレガント」というやつだ。

 周囲に「教養」のある人は居るだろうか? もし居るとしたら、それは大変な幸運だ。その人の態度から、学ぶべきことは沢山あるだろう。

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◆参考にした本
『読書の価値』森博嗣

『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』帚木蓬生

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3/14の作業ログ
作業時間:1時間
作業内容:コードネーム[SQ]700文字執筆、日常パートが書けない

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