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日記 #94 ボキャブラリィ

『草枕』を読んでて引っ掛かった単語たち。ボキャブラリィが貧弱すぎて、読むのに時間がかかる(ほとんどが辞書を引いている時間だ)。

紙燭
 しそく。《こより》に油を染み込ませた灯火。実物は見たことないなぁ。(観たことないけど)時代劇とかにありそう。

修竹(脩竹)
 長く伸びた竹のこと。茂林修竹(もりんしゅうちく)は青々と茂った林と、長く伸びた竹のこと。

縁板
 えんいた。壁と天井の境目(縁)に用いられる板のこと。縁甲板は縁側に用いられた部材のこと。巾木は縁板の一種なのかな?

草双紙
 くさぞうし。江戸時代の絵入り娯楽本。今で言う漫画(?)。日本史の資料集とかで見たかも。

蒼勁
 そうけい。ものさびて、俗っぽさがなく、勢いの強いこと。頸ではない。

雅馴
 がじゅん。言葉遣いが正しく上品であること。雅馴でありたい。

飄逸
 ひょういつ。世間離れした趣のあること。飄々とした隠逸生活をしたいですね。

青馬
 淡灰色の馬。白馬、とも書く。あおごま、とも読む。
 水鳥の、鴨の羽色の、青馬を、今日見る人は、限りなしといふ。(万葉集)
 水鳥の鴨の羽色のような青、そんな青馬を今日見る人の命は限りない。

ささだ男、ささべ男
「ささ」は「小さい」の意。小竹田と書く(今では「しのだ」と読む)。ささべはささだに対する語呂合わせで漱石が付けた名。万葉集に詠われる、二人の男(うないおとこ、しのだおとこ)が一人の女(うないおとめ)を争った逸話に基づく。

雅俗混淆
 雅なことと俗なことが混じっていること。玉石混淆なんて言ったりしますね。

海堂(海棠)
 春の代表花。淡紅色。
 花言葉は「艶麗」「温和」「美人の眠り」。微酔いで眠そうにしている楊貴妃を見た皇帝が「海棠の眠り、未だ足らず」と言ったことから。

括り枕
 両端が括られた筒状の枕。寝癖になりにくそう。

曾遊
 そうゆう。いままで行ったことのある地。

烏有
 うゆう。何もないこと。烏有に帰すなんて言いますね。

琳琅
 りんろう。美しい玉のこと。特に美しい詩のことをいう。

宝璐
 ほうろ。「王+路」は美しい玉のこと。

燦爛
 さんらん。華々しく輝くさま。燦々の燦と絢爛の爛ですね。

炳乎として
 へいこ。きわめてあきらかに。または、光り輝くさま。「トリビアル」の意味?

一翳眼にあれば空花乱墜す
 いちえいまなこにあればくうげらんついす。
 心に乱れがあると物事を正しく認識できなくなることの喩え。目に曇りがあるとありもしない花が乱れ落ちることから。

俗累
 世間の煩わしいこと。

羈絏
 きせつ。たづなのこと。不羈奔放(ふきほんぽう)の羈ですね。

栄辱得喪
 栄誉と恥辱、利益と損失。世俗の関心事。

低誦
 低い声で歌うこと。

功徳
 くどく。来世に繋がる善行のこと。功徳を積みたいですね。

遊離
 他から離れて存在すること。幽体離脱の略ではない。

彩管
 絵筆のこと。知らなんだ。

没義道
 もぎどう。人の道を外れてむごいこと。ぼつぎどう、ではない。

氤氳
 いんうん。生気・活力が盛んなさま。なんとなくだけど、音と意味が一致しない。

瞑氛
 めいふん。暗い気配。氛は気配のこと。気分を無理やり一文字に押し込めたような漢字。

纏綿
 てんめん。からみつくこと。複雑に入り組むこと。

濃やか
 細やかに同じ。

十万億土
 此の世と彼の世の間。転じて極楽浄土。

さそく
 早速に同じ。

端粛
 たんしゅく。形が整っていて厳かなさま。端正で粛然というイメージか。

縹緲
 ひょうびょう。広く果てしないこと。飄々ではない。

湛然
 たんぜん。水が湛えられ、淀んでいるさま。

拖泥帯水
 たでいたいすい。苦悩の泥水にまみれる人を救うため、自らも泥水にまみれること。


 ろう。心や見識の狭いこと。

瓜実形
 うりざねがた。瓜の実ではなく瓜の種のこと。やや縦長の楕円形。

こせつく
 こせこせする、に同じ。気持ちにゆとりがない様子。

たぼ
 髱。襟足の背中側に張り出した部分。

以上

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3/9の作業ログ
作業時間:45分
作業内容:微修正&500文字執筆

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