怪異ミステリー『アンデッドガール・マーダーファルス』のすゝめ
ミステリーは詳しくないけれど、怪異譚ミステリーという設定にはかなり惹かれるものがある。
怪異が中心になるとそこのご都合感に囚われてしまいがちだが、そのジレンマを乗り越えた構成と、ファルス=笑劇をテーマにキャラクターの口上のテンポの良さで進んでいく気持ちよさがたまらない。
ヒロインは不死の生首というインパクトのある設定と、怪物じみている強さをもつ半人半鬼の男が物語を動かす様はアニメというより活劇に近いものを感じる。実在の殺人鬼が出てくるのもポイントが高い。
そして旅先で出会う異形の者達。彼等のおかげで人間では成し得ないトリックが生まれることで、この作品は他のミステリー作品と一線を画している。
オススメしたい人
演劇・落語が好きな人
一般的なミステリーに飽きている人
妖怪・人外モノが好きな人
歴史上の人物が出てくる作品が好きな人(殺人鬼中心)
原作はアニメでは描かれなかった更なるトリックがあるということなので、まだまだ堪能しがいがある。そちらも必読だろう。
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