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雨上がりの景色に背中を押される
あー、面倒だな、と思いながら 買い物に出る。
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あら、雨降ってたんだ。
気づかなかった。
自転車 漕ぎながら 景色を横目に 見慣れた細道を走る。
木の葉や、柵や、アスファルトも、なんだか空気中も きらきら輝いてる。
すぐに 幸せ気分になるわたしは
そこら辺中の、きらきらを感じながら
面倒だな、と思ってたことすら もう忘れてる。
ショッキングピンクの派手なオオタニシのツブツブ卵とか、イタチ科の赤茶色した可愛いテンの姿を見つけた原っぱとか、
いろんなものを見つける度 不気味に微笑んでしまう。
楽しい。
見た目は 恐らく不気味だけど。
だって
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雨の雫が 並んでいて 沈みかけてる太陽の陽射しに照らされて きらきらきらきら。
楽しくお喋りしてるみたい。
アスファルト側の影も 視界に入れると 切ないような温かいような不思議な雰囲気。
買い物 済ませた帰り道。
少し 遠回りして帰ることにした。
心の中 ふわふわきらきらしたまんま 自転車走らせてたら 視界の端っこに飛び込んできたものがあった。
通り過ぎて 暫く 先に進んだけど
やはり 気になって気になって仕方がないので 後戻り。
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動物か何かの毛の塊かな?
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でも なんだか端っこ見てると いろんな色が混ざってるように見えてきて 綺麗とか思ったり。
それだけ感じたなら いいや、と 楽しくなる。
それでも なんだったんだろうなぁ、と思いながら 空を見ながら また自転車漕ぐ。
あ!虹だ!
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どんどん、くっきり太い虹になっていくので
スピードあげて あの位置ならどこが見やすいかな、と考えて 自転車漕いだ。
ここだと思う場所へ。
少し坂道を 駆け上がる。
見た目 スローモーションに見えるかもしれないけど わたしは 頑張って駆け上がっている(笑)
今日は 虹のこと予想してなかったから 思わず見つけられた瞬間 嬉しかった。
ついでに 足下にある葉っぱを見ていく。
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雨の玉、可愛い。
ついつい撮ってしまう。
大中小様々なサイズで きらきらしてる。
今にも つるんって滑り始めそうなのもいる。
ますます わくわくする。
そして。
猫が横切る。
錆猫だ。
1年ぶりくらいに会えたかも。
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よかった
この錆猫は 寄ってきてくれないので 距離を取る。大事な信頼関係。
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賢そうな子。
面倒だった買い物は 楽しい時間となりました。
景色見ながら
いろんなことを考える。
苦しく、しんどいかもしれないけど 自分が自分のこと 好きでいられる方を選ぼう、と 自然たちを見て思う。
そうすると、毎回 「正解💮」って言われてるような感覚で 嬉しくなる景色に出会う。
他愛ない想像で 幸せ感を、保てるのは有り難い。
まだまだ 自然たちに教わりたいことがある。
そのままでいることの自然たちみたいな「余裕」を もう少し倣いたい。
老いても枯れても
何が起きようと
いつも 自分の命の軸を持っている気がする。あの逞しさ、美しさ、優しさ、厳しさ、、、
「ただ在る」という姿勢がたまらなく好き。