Fred wesley &The J.B’s. Damn right i am somebody (1974)
今回紹介するのは74年にリリースされたJB‘sの3枚目のアルバムDamn right i am somebodyです。なぜかこのアルバムからは名義が微妙に変わっていますが内容も若干の路線変更がはかられています。同じ頃ジェームズブラウンはPaybackをリリースしておりこのアルバムと同時並行で録音されたようです。
メンバーですがフレッドウェズリーがトロンボーンとプロデュース。JBがプロデュースとボーカル(掛け声?)メイシオがサックス、ドラムでジョン“ジャボ”スタークスなのは確実ですが他は不明です。(時期的にベース、ギター、キーボードのどれかで“スウィート”チャールズシェレル、ギターでJimmy Nolen、ベースにFred Thomas が参加しているかも)もし知ってる方がいればコメントで教えていただけると嬉しいです。
曲紹介
Damn right i am somebody
ファンクらしからぬイントロからスタート。JBとフレッドの会話が終わるとタイトでビックバンドスタイルのファンクが始まります。
Brow your head
頭からサックスのブロウとワウギターが強烈ですがすぐにフェードアウト。そしてもっと強烈なファンクベースが出てきます。ヘッドハンターズと比べると単調なサウンドですが面白いです。(フレッドはシンセベースには反対したけどJBが入れさせたらしいです)後半のトロンボーン?が熱くてかっこいいです!
I’m payin’ Taxes, what I am buyin’
頭から重たいサウンドですが突然スキャット大会?にそしてまたヘヴィなファンクに。そしてまたスキャット大会という不思議な構成の曲。ベースがめちゃくちゃかっこいいです。後半ではサイレンのようなシンセや、スキャット大会の代わりのクラヴィネットのソロまで飛び出してきます。個人的には最後のスキャットはない方がよかったかも
same beat
擬似ライブっぽいと思ったらシンセリフやら鶏の鳴き真似?始まる不思議な曲。JB本人やJB‘sの曲らしい音のギターリフとドラムが無ければ誰の曲か分からないです。
If you don’t get it the firsttime, back up and try it again, party
この曲に限らずこのアルバムは曲の頭に数十秒の曲を演奏してから会話が入って曲の本編に入るというスタイルが多いです。この曲もJB‘sらしいタイトなジャズファンクです。それにしてもタイトルが長すぎます笑
Make me what you want me to be
ストリングスやビッグバンド風のホーンを使った曲。一緒これファンク?と思いますがファンキーなベースラインやたまに入るワウがしっかりファンクしてます。
Going to get a thrill
この曲でもシンセが入ってます。たまに重たいバズドラムがドスっと入るのがいいアクセントになってます。ボーカルかJBのような違うような微妙声ですが誰が歌っているんでしょう?
You sure lobe to ball
最後はまさかのマーヴィンゲイのカバー。JBの声ってこういうメロウなバラードには似合ってない気もしますが演奏はメロウで少し熱くて心地いいです。
僕が好きなアルバム50選でも書きましたがバラエティ豊かで今までのJB’sにはなかったような曲調の曲も多くて個人的にはJB’sのアルバムで1番好きです。ファンクが好きならぜひ聴いてみてください。