Average White Band And Ben E.King - Benny & Us (1977)
ベンとアベレージホワイトバンド(以下AWB)の出会いはジョイントツアーともマイアミでの録音兼休暇中に会ったとも言われています。リードボーカルは全てベニーでコーラスと演奏をAWBが担当。さらに追加ミュージシャンでブレッカーブラザーズ、ルーサーヴァンドロス、レイバレット等豪華ゲストが参加しています。むさいおじさん(お兄さん?)がみんな笑顔のジャケットもいい写真で好きです。スティーブだけ爽やかな格好と笑顔なのもいいですね。この時代のルーツロックやソウル系のむさいおじさん(お兄さん)の笑顔ジャケはハズレないです。ただしなぜかwが女性のお尻になったあのロゴは使われていません。あれが好きなのであればTシャツが欲しいです。
メンバー(AWB)
アランゴーリーベース:ギター、バッキングボーカル
ヘイミッシュスチュワート:ギター、バッキングボーカル
オニーマッキンタイヤ:ギター
ロジャーベル:アルトサックス、キーボード
マルコム“モリー”ダンカン:テナーサックス
スティーブフェローン:ドラム、パーカッション
ゲスト
ベンEキング:リードボーカル
レイバレット(3)、ニコラスマリーロ(1、8):コンガ
ランディブレッカー、マーヴィンスタン:トランペット
マイケルブレッカー:テナーサックス
ルイスデルガトー:バリトンサックス
バリーロジャーズ:トロンボーン
※ホーンは全員2,5,8のみ参加
ルーサーヴァンドロス、ロビンクラーク、デブラグレイ:バッキングボーカル
※ルーサーは1,2,4,6,8残り2人は6のみ
Get It Up For Love
AWBらしいシャープでキレのいいファンクナンバー。
Fool For You Anyway
哀愁あるスローテンポのファンクナンバー。スローだとベンの歌がより一層輝きます。
A Star In The Ghetto
ストリングスを豪華に使ったソウルナンバー。ベンの力を込めているものの力みすぎない歌い方が印象的です。
The Message
ワウギターを使いかたが面白いJB風のファンクナンバー。
What Is Soul
ベンのオリジナルナンバー。この時代らしいファンキーな曲でベンの歌もバンドの演奏も弾んでいてとてもかっこいいです。
Someday We’ll All Be Free
ダニーハサウェイのカバー。精神的に不安定だったダニーを励ますために書かれたとても重い歌詞ですがベンの歌声は祈るような厳かさと同時にどこか甘さがあって好きです。
Imagine
ジョンレノンのカバーでStand By Meをカバーしたことのお返しだと思います。Somedayとのメドレー形式でその歌詞故に擦られまくってることやオリジナルの淡白すぎる演奏のせいで好きではないですがここでは素晴らしいソウルバラードになっていて例外的に好きです。
Keepin’ It To Myself
AWBのセルフカバー。レゲエやフィリー(特にスピナーズ)風の演奏にアレンジされていてベンのボーカルもマッチしていて良いセルフカバーです。
コネクション:ルーサーヴァンドロス
ベンEキングと同じあるいはそれ以上に有名なルーサーヴァンドロス。かれがソロシンガーとして人気になるのは80年代になってからですが70年代前半から本作でしていたようにコーラスやコーラスアレンジを行ってきました。長い苦節を積んだルーサー。売れて良かったです!ちなみにナットアダレイの息子でキーボード奏者のナットアダレイjrとは同級生で学生時代からの友達です。