![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103902076/rectangle_large_type_2_dcb34574c837e5817122a2ec797bdd50.png?width=1200)
Robert Palmer - sneakin’ sally thru the alley (1974)
ロバートパーマーはイギリス出身のシンガーで80sのニューウェイブサウンドのヒット曲が有名ですが、学生時代学校をサボってオーティスレディングの英国公演を全て見たり(羨ましい!)、ファンクロックバンドのリードボーカルをしたりとかなりのR&B好きです。心霊写真みたいなジャケの本作は1974年にリリースされた1stアルバムで、ニューヨーク、ニューオリンズ、バハマ、ロンドンの4箇所のスタジオで録音されています。余談ですが本作ではローウェルジョージが、次作ではリトルフィート全員が参加している縁かローウェルが亡くなった後リトルフィートの2代目リードボーカルにならないか誘われたこともあるそうです。結局パーマーはソロにパワーハウスとノリまくってたため断ったみたいです。
メンバー
ロバートパーマー:ボーカル、バッキングボーカル(1〜3、8)、ギター(8)、ベース(2)、パーカッション(2)、マリンバ(2)
ローウェルジョージ:ギター(1、3、4、6、7)
メルコリンズ:サックス(4、8)
スティーブウィンウッド:ピアノ(8)
スティーブヨーク:ハーモニカ(3)
ミーターズ(1、3、6、7)
アートネヴィル:キーボード
レオノセンテリ:ギター
ジョージポーターjr:ベース
ジガブーモデリステ:ドラム
ニューヨークリズムセクション(4、5、8)
リチャードティー:キーボード
コーネルデュプリー:ギター
ゴードンエドワーズ:ベース
バーナードパーディ:ドラム
アラントゥーサン:プロデュース
他
Sailing Shoes
リトルフィートのカバーでオリジナルよりも泥臭さとファンキー度をアップさせています。どうでもいいですがオリジナルのタイトルはSailin’ Shoesで微妙に表記揺れがあります。
Hey julia
リズムボックスやハンドクラップを使ったシンプルなようで複雑なビートがかっこいい曲。音数の少ないクールなサウンドでパーマーのソウルフルだけど軽いボーカルにピッタリあっています
sneakin’ sally thru the alley
ニューオリンズらしいうねりのあるグルーヴがかっこいいファンクナンバー。オリジナルはリードーシーでほんのりコミカルなサウンドでしたがここではソウルフルだけどクールでかっこいいです。ここまでの三曲はメドレーで2曲目がニューヨーク、1、3曲目はニューオリンズで録音されています。にもかかわらず同じ空気感が漂い違和感を感じさせないのはすごいです。
Get outside
ほぼスタッフのメンバーによるずっしりとした重量級グルーヴがかっこいい気怠げなスローナンバー。
Blackmail
スワンプロック風のアップテンポの曲です。パーディのパタパタしたドラムやゴスペル風の女声コーラスが印象的です。
How much fun
コロコロ転がるピアノがかっこいいミドルテンポの曲。この曲もパーマーのソウルフルだけどクールなボーカルが演奏とよくマッチしています。
From a whisper to scream
リバーブをかけたワウギターやロングトーンのオルガン、重量級グルーヴがミステリアスな雰囲気のファンクナンバー。
Through it all there’s you
ニューヨークで録音した後、ロンドンでスティーブウィンウッドたちがオーヴァーダブを行った12分の大曲。後期スライにも通じる密室ファンクでボーカルもちょっとスライをまねたような歌い方です。重たいベースラインが渋かっこよく、バーナードのドラムもここぞというところできめてくれます。
余談ですがsneakin’ sally thru the alleyはシングルカットされ(プロモオンリー説も)B面にはEpidemicというニューヨーク録音の曲が収録されました。未配信でボーナストラックにもなっていません。軽やかなエレピとファンキーなクラヴィネットのツインキーボードが印象的なめちゃくちゃかっこいいファンクナンバーなのに眠らしておくなんてもったいない…