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「宇宙1のファンク」Parliament. MotherShip Connection (1975)

アルバムや名義が多くとっつきにくいPファンク。個人的なおすすめはこのマザーシップコネクションです。この時代のブラックミュージックらしく宇宙をテーマにした世界観、生演奏によって作り出されたグルーヴ、安っぽいけどそこがいいアルバムジャケットなど欠点を見つける方が難しい一枚です。

メンバー
ジョージクリントン、カルヴィンサイモン、ファジーハスキンス、レイデイヴィス、グラディトーマス:ボーカル
フレッドウェズリー、メイシオパーカー、マイケルブレッカー、ランディブレッカー、Boom、ジョーファレル:ホーン
ブーツィーコリンズ:ベース、ギター、ボーカル、ドラム
コーデルモッソン:ベース
ゲイリーシャイダー、グレンゴインズ:ギター、ボーカル
マイケルハンプトン:ギター
ティキフルウッド、ジェロームブレイリー、ゲイリークーパー:ドラム
バーニーウォーレル:キーボード
他?
ブーツィーとバーニーの過労が心配になるクレジットです笑。ホーンセクションにはブレッカーブラザーズとジョーファレルの参加が意外です。(フレッドとメイシオにこの3人ならホーンセクションのクオリティは約束されています。)1人ニックネームでクレジットされているBoomとは誰のことでしょうか?

P-Funk (Wants To Get Funked Up)
長いジョージの語りと(そのバックで流れるスペイシーなシンセとクールなホーンがかっこいい)ブーツィーのオートワウをかけたベースを核にしたブヨブヨしたパートが交互に演奏されるファンク。途中でホーン(多分メイシオとフレッド)がソロを吹いていますがファンキーなのにクールでとてもかっこいいです。

MotherShip Connection (Star Child)
ホーンセクションとタイトなドラムがかっこいいファンクナンバー。Pらしい上手さよりインパクトで勝負のコーラスも印象的です。途中にスピリチュアルナンバーのSwing Low, Sweet Chariotの一節を引用しコーラスしていますが何度聞いてもSwing LowではなくSwing Downに聴こえます。

Unfunky UFO
いい意味でPらしくないシャープな演奏のファンクナンバー。イントロなんかはどちらかというとアースっぽい気がします。

Supergroovalisticprosifunkstication
なんだか意味のわからないタイトルの曲(アイザックヘイズなんかもこういうことをやっていましたが流行っていたのでしょうか?)パーカッションやアナログシンセが面白いひねくれたファンクナンバーです。

Handcuffs
演奏は普通だけどボーカルがPファンクらしさ全開のファンクナンバー。

Give Up The Funk(Tear The Roof Off The Sucker)
このアルバムというより全ファンクの中で1番好きな曲です。イントロのドラムとベースボーカルの時点で並みのファンクよりかっこいいですがそこにさらに重たいベース、タイトなドラム、スペイシーなアナログシンセ、シャープなホーンセクションやクセの強いボーカルが被さっていきます。このアルバムに興味がない人でもこの曲だけは聴いてみてください。

Night Of The Thumpasirous Peples
ファンキーなホーンセクション、重量級のオートワウベースとシンセがかっこいいファンクナンバー。真偽不明ですがこのアルバムの録音の見学に来ていたアースのフィリップベイリーがみんなでガガグガ歌っているのを見ているうちに怖くなってスタジオから飛び出すように逃げたというエピソードがあります。