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『リア王』 PARCO PRODUCE2024

2024年3月8日(金)
18時開演
¥9,000(プレビュー価格)

翻訳物もシェイクスピアも得意でないのに、キャストに惹かれてチケットを取ってしまった。公式の先行で早々にゲットしたら、「プレレクチャー+観劇チケット+アフタートーク」なんていう素敵な企画の情報が。講師は翻訳の松岡和子先生、アフタートークのゲストは今をときめく玉置玲央くん! うおお、何と魅惑的な~~。でももう買っちゃったんだよお~。観劇は基本、1演目1回のみのアタシ。何度もリピできるようなお大尽ではない。こういうの後出しされるの辛すぎる・・・。

涙をぬぐって、プレビューを観てまいりました。予習を一切せずに。実はリア王、一度も観たことないし、戯曲を読んだこともないのだ。恥ずかしながら。
こーゆー古典の名作とか有名な戯曲は、下調べした方が楽しめるのに、『桜の園』でも後悔したのにまたやっちまった。しかも『桜の園』と同じショーン・ホームズの演出じゃあないですか~~
アタシの残念さを遺憾なく暴露しまくるだけの場所になってるな、このブログ・・・

古典なんだけど、衣装や美術は現代風にアレンジされていて。男性はスーツ、三姉妹はピンクのワンピ。オフィスのフロアのような美術(コピー機、OHP、ウォーターサーバー、天井には蛍光灯)、缶ビールやハンバーガー、ポテト、シェイク。めっちゃポテトの匂いした。なのにセリフ自体はそのままらしい。

話をまったく知らなかったわりには、まあまあ楽しんだかな。『桜の園』も現代風だったので、ショーンさんはこういうのが好きなのね。目新しいとか斬新とかという評判を聞いて確かに、とはおもうけど、だから素晴らしいかと言うと違う気もする。
せっかくOHPで手紙の文面やらを投影するのに、なぜ英語だったんだろう。アタシの英語読解能力は中一レベルなので日本語にしてほしかったな。セリフは日本語なんだし。

多分そんなに理解できてないせいか「なんこれ」って部分がたくさん。しかもふわふわと断片的な感想ばっかなので、いつものようにザクザク箇条書きでいきまっす。

・役者さんはみなすごい。最高
・段田さんはもちろん、玉置玲央、江口のりこ、浅野和之、素晴らしい
・小池徹平は『西遊記』が初見(舞台では)、やっぱり声がよい
・萌歌ちゃんの声、歌。田畑智子好き。盛さん安心感。前原さん気になる
・高橋克実さん、カッコイイ。平田さんはいつでも平田さん
・『海をゆく者』で観たばかりの浅野・高橋両名、全然違って面白い

・コーディリアの発言は正直とあるが、父への愛は感じられず?となった
・投影された地図の、自分に与えられるであろう場所にバツをつけた意味とは
・まるでいらねーよ、と言っているようで、王が怒っても当然みたいな感じ

・追放されたケント伯、別人としてリアに仕えるが何故バレない?
・どう見たって同一人物なのに、誰も気づかないのおかしいだろ
・グロスター伯もエドガーも、なぜそんなに簡単に騙されるのか
・目が見えなくても声で気づかないのか、親子なのに
・全員が面白いように騙されすぎて笑う

・↑こういうのは、もう“そういう話だから”で流すべきなんだろうな
・てか、もしかして壮大なギャグなのかも?
・エドガーが身バレ防止に気狂い乞食のふりをするのも変すぎる
・↑普通の服でもどうせ誰も気づかないよ

・とにかく誰も彼もが死んでしまう。確かに悲劇だが滑稽でもある・・・

ストーリーも知らずに観るにはあんまり適さない舞台だったかなあ。役者さんたちの演技は堪能したけれど。機会があれば戯曲を読んでみたい気もするが、きっと読まないだろうな・・・

最近めっきり人気者の玉置玲央くん、アタシも数年前から気になっていたけど・・・『空鉄炮』や『MUDLARKS』、そして直近ではドラマ『大奥』や『光る君へ』ですっかり気に入ってしまったっぽい。いや、ぽいって。道兼が不憫でかわいそかわいいモンだからさあ。Xという名のTwitterで、スペースやってるの聞いちゃったりしちゃったりね。
今回のエドマンド、良かったなあ。長髪メガネでパーカー+ジャケット・スニーカー。長女次女に手を出してふたりとも死に追いやって。悪い男は魅力的なのか・・・


リア王 段田安則
エドガー 小池徹平
コーディリア 上白石萌歌
ゴネリル 江口のりこ
リーガン 田畑智子
エドマンド 玉置玲央
コーンウォール公爵 入野自由
オズワルド 前原滉
オールバニー公爵 盛隆二
道化 平田敦子
ケント伯爵 高橋克実
グロスター伯爵 浅野和之

秋元龍太朗
中上サツキ
王下貴司
岩崎MARK雄大
渡邊絵理


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深月
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