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『アンネの日』 serial number

2024年1月20日(土)
14時開演
@下北沢ザ・スズナリ
¥5,000

2017年の初演もとても良かった。
今回はキャストさんの半分が変更になっていたけど、まったく違和感もなく・・・てかそんなん気にすることもなく、するっと世界に入り込んでしっかり楽しんじゃった。良いお話だー!
てか「良かった」以外、詳細なストーリーとか記憶無かったわ。観てから「そうだ、こんな話だった」とやっと思い出す。本当ポンコツすぎるわアタシw

《ものがたり》
アネモネコーポレーション開発部では、チームリーダーの津和苑子とサブリーダーの土井加奈子が社内のコンペ企画「大人の自由研究」に参加することを画策している。その研究は無事承認されコンペに参加することになる。開発部の女性開発者たちや営業企画部の精鋭も加わったチームが研究するのは自然素材のナプキン。石油化合物を取り除いたそれは、コスト的にも厳しく、何より機能性に劣り、悪戦苦闘を強いられる。そこにトランスジェンダーの島村理央が参加したいとやってくる。生理用ナプキンの開発をするなかで、同じ企業に働いていても知らなかったお互いの生理の事情や人生について知り合いながら、暖かくも強い関係を女性たちは築いていく。

チラシより

《キャスト》
ツワッチ 林田麻里
オキョウさん 伊藤弘子(流山児★事務所)
コンノ 橘未佐子
ドイカナ 李 千鶴
サヤカ 瑞生桜子
タボ ザンヨウコ
エイカ 葛木 英
リオ 真田怜臣

冒頭の初潮エピソードですでにグッときてしまい、いや開演数分で泣いてどーするとガマン。でも胸の中はじゃびじゃびだったよ・・・。
生理について、女性でも他人の事情はなかなか知らなかったりするし、男性なら尚更だろう。意外にもお客さんは男性も多く、それこそ老若男女いろんな方が観にきていた。かなり評判はよかったようだけど、どんな感想を持ったか全員に聞いてみたくなった。
という訳で感想を掘っては「なるほど~」「そうよねえ」「エッそうなん?!」「わかるぅ~!」ってなった。

女性の心や体についての話だけど、お仕事ものとしても見応えがあって。キチンとした企業の正社員である彼女らが羨ましいなあ。お仕事にやりがいがあるっていいね。(この会社、キチンとした・・・て言っても男女格差や差別はあるんだけど)
有能な人がザクザク仕事を進めている描写は気持ちいい。全員がかっこよくて惚れ惚れする。
頼れる上司、大姐御なオキョウさんに憧れる~
サヤカちゃんの可憐さと優秀さのギャップよ
オタクみ香るエイカ様、絶対イベントにいそう・・・
みんな大好き、フリーダムタボさんは最強!

本当はアフタートークの日に観たかったんだけど、予定が合わず。うーん、悔しい。演者さんたちがこの作品をすごく好きだという話、アフトでも出たそうで。パンフのインタビューにもあったし、本当にみんなに大事にされているんだなあと大きく頷いたわ。この作品は繰り返し上演されるべきよね。学校での上演に賛成! 映像の上映でもいいから、学生のうちに観ておくの、めっちゃいいと思う。
カップルで観劇したあと、パートナーが優しくなったという話も。然もありなん。

生理用品を題材にした芝居といえば、ラックシステムの『お祝い』を思い出す。あれもすめっごく良かったんだよね。10年以上前にシアターTVで観て、めっちゃ笑って泣いたやつ。最近再演があったらしいんだけど、気が付かないうちに公演期間終わっててショック~~ちゃんとアンテナ張っておかないとダメだわ~。観たかったなあ。

この記事を書くんで反芻してたら、また観たくなっちゃった。上演台本も買っておけば良かったなあ。serial numberはたまにテレビ放映があるけど、この作品もやってほしい!


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