見出し画像

『殺文句』 柿喰う客

2024年5月30日(木)14時
@本多劇場
¥5500(A席)

今回の一般チケットは座席でS(6000)、A(5500)、Z(4600)の3種があり、Sが最前列と中央センターブロック、Zが最後列、Aがそれ以外という、けっこう画期的な値段設定だった。今までこういうのは『アーモンド』くらいだったかな?抽選申込の時点でどこからどこまでS席とか明確にしてあるのはありがたい。某公演ではS席なのに2階席の後方端っこだったので、「じゃあA席ってどこなんだよ???」と思ったのよね・・・。よくあることだけど・・・。

『空鉄砲』以来、いや『八百長デスマッチ』以来の柿喰う客。
このブログでは何度も書いたけど、個人的にちょっと苦手な劇団。たぶん中屋敷さんの作・演が体質に合わないんだろうな。けれどなぜか外部に客演する役者さんを見初めて(?)しまうことが相次ぎ、永島敬三、田中穂先、玉置玲央のお三方はなるべく拝見したくて。
今回は玉置玲央くんがけっこうなブレイクを果たした直後なので、さてどうくるか?と気になって観ることにした次第。あとのおふたりは不参加だけど、まあ仕方ない。

「テメェのせいで組織が腐るんだよ!!」
崇高な経営理念。野心的なビジョン。
不可解な転落事故をきっかけに、すべてが狂い出す。
夢と絶望が支配するブラックオフィスミステリー。

公式サイトより

リーマンものかあ~
柿喰う客っぽくない気がする?(よく知らんけど、イメージ)
へえ~どんなんだろ~
と、まあまあ楽しみにしてたはずなのに。やっちまった。寝不足による集中力減退、アレいま一瞬気を失ってたアタシ? 目を開けたままで?
あの機関銃のごときセリフが「うう、聞き取れない」「意味を把握できない」となり(中屋敷さんのセリフが特に謎が多かった)、完全に置いてきぼりになってしまった(涙)

ブラックな会社の総務部、組合、労働争議、蟹工船、転落事故・・・公序良俗に反した言葉もチラホラ。枕営業する男子社員とか。
いくつかの言葉の端きれが脳みそに引っかかってるだけで、どういう話だったのかわからずじまい。みんなめっちゃ叫んでてすげーなって、でもそれ見聞きしながら気を失うアタシ大丈夫なのか? 後日配信とかあったら復習したいな残念すぎるぞアタシ。

皆叫んでる中で、玉置玲央だけ終始無言。けど身体能力の高さをたっぷりと味わえるplayだった。助走もなしに机を飛び越えたり、腰や背中いわすんじゃないかってくらい仰け反ったり。人間というイキモノの造形を堪能した。
ダンス・・・というか音楽に合わせたパフォーマンスがいくつかあり、最初の曲がどこかで聞いたことあると思ったら怒髪天の“労働CALLING”だったww

女子社員の制服、ブラウスにボウタイ、ベストとタイトスカート。こんな銀行みたいなお仕着せって今時あるんかいな。いやあるのかな? なんか昭和感。実際アタシが正社員やってたときは事務職の女子は制服だったな。ブラウスじゃなくてインナーは自由だったけど。

柿喰う客恒例の全公演アフタートークは玲央くんMCだったので、やっとお声が聞けた。あとは年若の女性おふたり。申し訳ないけどお名前は失念。
トーク内容は演目の内容についてには触れず、役者としての心構えとか稽古中だか本番中かに「目を合わせないようにしてる」とか、そういった話。

玲央くん人気のせいかグッズがすごく売れているそうで、パンフは売り切れ。えっ、きょう中日だよ? すごいな~~
通販も完売したらしく、後日受注販売になったのでポチってしまった・・・。うーーん、公演自体面白かったのかどうか判断つかないのに、パンフ買うか普通? まいっか、読んで後悔したとしても、読めなくて後悔するよりマシだ!ww



いいなと思ったら応援しよう!

深月
いただいたサポートは次の記事のタネである観劇代ライブ代木戸銭の足しにさせていただきます!

この記事が参加している募集