心の声を聞く。
20代の頃、派遣社員として働いていた私は、
そろそろ落ち着いて働きたい、と、32歳の年に今の会社に転職した。
金銭的には安定したけれど、なかなかに辛い日々だった。
派遣社員時代に転職を多くしていた私は、
何が何でもこの会社に残らないと生きていけない、
と思っていた。
理不尽なことを言われても、
どれだけ遅くまで仕事をしなくちゃいけなくて体を壊しかけても、
ストレスで突発性難聴になっても、とにかく我慢をしていた。
でもね、
我慢を強いられてきた私の心は、
人に優しく出来なくなったり、
1人になりたいと思ったり、
自制できずに人にあからさまに冷たい態度を取ったり、
悲鳴をあげていた。
その時は知らなかった。
自分のいいところも、苦しい感情も、
ありのままに受け止めて上げることが大切だっていうことを。
自分の感情こそが自分を幸せに導くナビゲーションシステムだということを。
思いを聞いてもらえなかった心は次第に声を上げることもやめてしまうことを。
そして少しずつ心身に異変が出てきた。
今も自分の心と仲直りの途上。
もともと感受性が強くて、そんな敏感な自分を責めてばかりきたから、
少しずつ自分の取り扱い方を学んでいるところ。
でもふとした瞬間には今までの、無理をしちゃう自分に戻っちゃうけど、
少しずつ、少しずつ。
もしもこれを読んでくれている誰かが同じように苦しんでいたら伝えたい。
あなたが感じている思いは、
常識なんてものとは違ったとしても、
根拠なんてなくても、
誰も同意してくれなくても、
あなたが感じているだけでそれは事実存在するのだから。
その思いは大切にしてあげてね。