理想の学校コンセプトをつくってみた
大事にしたいポイントは主に3つ。
将来的に創造的なビジネスを視野に入れている生徒が集まる前提で、この学校構想を書き起こした。
ざっくりとまとめると
☑️ 心の土壌を豊かにする文化教育
☑️ 二つの良さを融合しアイデアをカタチに
☑️ 社会を見据えた学び
このような理念を持っている。
以下、解像度を高めていく。
①授業デザイン
「 アイデアをつくりだすこと 」を軸にしていくため、いかに想像力を膨らませ、実践に活かせるかを意識した授業。
なぜなら、学校で学んだことがそのままの形で社会に生きる事は少ないから。
どのように使うことができるのかを考えることで、学習意欲が高まる。
例えば、暗記だと言われがちな世界史の授業
前提知識は予習でインプット
(教師は、授業で簡単に流れを説明し、質問に答える役割を担うのみ。生徒主体で進めていく。)
↓
メインは、
◎学んだことをディスカッションを通して
現代社会の戦争や環境問題と結びつけて考える
◎アメリカの歴史の教科書と日本の歴史の教科書を比較して、歴史観の違いを理解する
など。
結局、実社会の出来事との関わりを見出せなければ、特に歴史なんかは雑学で終わってしまいかねないのが現状。
②教養と「点づくり」の教育
ここで私の好きなエピソードを紹介。
Macを開発したスティーブ・ジョブズだが、大学を中退したあと、ヒマだったからという理由でカリグラフィーや歴史のある書体についての講座に参加、そこで学んだ事柄が、後のMac制作において美しいフォントの搭載という点に活かされた。
一見バラバラに見える「点」つまりドットが思わぬところで繋がっている。
というもの。
有名なconnecting the dots の話。
良いプロダクトを作るには、
人を魅了する「デザイン」(一般的な、パッケージなどのビジュアルに加えて、サステナビリティなどの価値付与も含む) が欠かせないと私は思う。
だから、学生のうちに多様なものに触れ、芸術的センスを磨くのがとても重要だと思うのだ。
「点」を増やすことは絶対無駄にはならない。
特にヨーロッパにおいては文化を大切にする風潮が非常に強い。
世界を視野に入れる上で、自国の文化を誇りに思い、理解できていることが必要不可欠な気がする。
日本は、世界から高く評価される素晴らしい独自の文化を持っている。
日本人である私たち自身が、真の価値を理解し、さらにそれを洗練させていく担い手になるため、文化教育を推進したい。
具体的には、日本の伝統工芸の職人などを招いた講義を通し、教養を身につけて、心の栄養とすることなど。
陶芸体験や、美術館、博物館などでの課外活動もたっぷり盛り込みたい。
個人的には、寺に赴いて禅の呼吸法を体得する、1年に一度の名物行事、みたいなものがあったら面白いなと思う。
③学校個展の開催と学校外講師によるキャリア教育
学校個展とは、自分なりの「視点」を、論文や小説、ビジュアライズされたアート作品など自由な形式で発表するイベント。
個を見つけ、伸ばし、共有して仲間を刺激し合うことが目的。
学校全体が美術館のようにデザインされる特別な日となり、生徒の探究心が共鳴し合うことが期待される。
さらに、学校外講師にビジネス界で活躍するベンチャー起業家や、様々な分野で活躍するクリエイターを招き、モチベーションアップを図る。
新たな視点を獲得するチャンスを多く提供。
これに加えて、日本の学校教育に不足していると言われる、金融教育と性教育も専門の知識を持った方に来校してもらい、授業を行いたい。
④2種のチーム設計とその交流
上記を踏まえ、設計したのが、
Cチーム
(Cultural Approach Team) と
Tチーム
(Technical Approach Team) の2種類。
互いに積極的な交流を持ち、アイデアや専攻についての情報の交換を活発に行う。
専攻とする授業は全て選択制。
教師も、生徒自ら選べることで能動的な学習ができる。
イメージは図の通り↓
まさに先述したジョブズのMacの例で言えば、
(フォントデザインやカリグラフィーなど)
コンセプトに盛り込む美的センスをCチームが固めていき、
それを技術面でアプローチして命を吹き込む
(=Macというコンピュータにする)Tチームという連携。
形のない「アイデア」を両チームが共有すること。これが大切。
いわゆる文理融合に近いが、より理解を深めるため、両チームとも互いの授業も選択して、
個人でオリジナルのカリキュラムを構成していくのがポイントだ。
だからコースではなく、チーム、である。
こんな学校があったら絶対に通いたいなと思う、私の理想の学校ができました。
もし共感してくださったら、スキやコメントしてくださるととても嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
欲を言えば、建築と設計は隈研吾さんにしていただけたら最高、、、!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?