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学校が楽しくなってきた、かも 上~「かくれ繊細さん」の私 2

みゆです。

ひょんな事から、何となく生き辛かった理由が分かった話からの振り返りの話でした。

今日はその続きで、中学3年生から高校3年間に掛けての話です。

この4年間は、今までとは打って変わって楽しく学校に通えていました。では中学3年生から振り返りますね。

中2のあのクラスから、クラス替えがあり私は中3になりました。最高学年、受験生、もうすぐ部活も終わりなど色々な事が起こりそうで、校舎で一番上の3階にある教室に入った私は少しだけワクワクしていました。

クラスには初めましての子もたくさんいましたが、割とみんなと仲良くできました。運動部の派手目な子もいたけれど、このクラスの子とは大丈夫でした。みんなとわちゃわちゃと楽しんで、持ち込み禁止のおやつをこっそりとみんなで食べたり。中2の時の毎日の重苦しさとは打って変わって楽しく過ごせる毎日。「明るい子」とまではいきませんが、今でいうスクールカーストとやらの2軍の位置にいたのではないかと思います。

ただ、ヤンキーっぽい子達や、あまりにも真面目そうな子とは仲良くなれませんでしたけど。

この頃の「かくれ繊細さん」エピソードを思いつくままいくつか挙げてみます。一人でどこか行くというのは、当たり前の話です!

好きな子がかぶっちゃった

当時、私は好きな子がいたんですけど、なんと私の友達もその人が好きだというではありませんか。友達とその人は同じクラスなものだから。別に私とは付き合っている訳でもなんでもなかったので、友達には強く言えずに「好きにしたら―」と言いました。本当は嫌だったけれど、揉めたくなかったし。

その人と友達は交換日記を始めたらしく、楽しそうな報告をするのです。私は嫉妬の感情を胸に収めて「ソウナノ、ヨカッタネ」と返事するので精一杯。

そんなある時、校内の中庭みたいな所を歩いていました。すると上から「おいっ!」って声がしました。見上げると好きな子がいました。その人も私も友達といたので別に話をする訳でもなく手を振る訳でもなく、それだけだったのですが。でも、私ピンときちゃったんです。「彼、私の事が好きなのかも」って。実は私は自分に対する人の気持ちがなんとなく分かるんですが、この時初めて感じたのです。その時は、まさかねって即打ち消したのですが、今思うとその直感は間違っていなかったと思うのです。ちなみにその人と友達の交換日記は長くは続かなかったみたい。

意外といける

私は基本人前に出たくないタイプの人間です。だけど、いざ肝が据わると意外といけたりするのですが、それに初めて気づいた時の事。

ある時、教科は覚えていないのですがグループごとに調べ学習をして、それを広用紙にまとめて発表をするという授業がありました。なぜか、私がその発表をする事になってしまいました。えー、嫌だしと直前までグズグズ言っていましたが。本番が始まると、あら不思議。通る声をちゃんと出して、発表を乗り切っていたのでした。

この時の事は自分でも驚いたし、新しい一面だ!という事を感じました。普段はゆるゆるとしたしゃべり方らしいのですが、こういう時はちゃんとハキハキ話せるんだなぁって。親になって役員等の関係で何回か人前で話したりもしましたが、直前までグズグズ言っても本番ではちゃんと話して取り廻したりしましたよ。

二重人格か???

部活の最後の試合(団体戦)で負けてしまった時、みんな泣いていました。そりゃ、負けて悔しいし、これで引退だってなったら、泣きますよね。でも、私はそんな時泣けないんです。新人戦の団体戦で連覇できなかった時も、みんな泣いていたけれど私は泣けませんでした。

悲しいし悔しいです。心の中では大泣きなんです。でも、そんな時もう一人の自分が現れるんです。なんか、自分だけ俯瞰で見ているようなそんな感じがするのです。心の中は感情で一杯なのに、どこか冷静で人ごとの様に見ている私。まるで、感情に溺れようとするのを必死に止められているような感じ。

これは、試合だけではなく卒業式なんかでも。

夫くんに「私、卒業式で泣けないんだ」というと、なんか信じられないと言わんばかりの顔をされたり。でも、卒業するのは悲しいし、みんなと離れたくないんだよ。だけど、泣けないんだもん。かわいいハンカチ買ったのに、ムダになってしまうだけだよ。

これは、学校生活とは関係が無いけど、どうも感情をむき出しにというか、露わにできないみたいなのです。だから、感情を出さなければいけない場面で困る事があるんです。唯一人前で涙を見せたのは、娘二人の幼稚園の卒園式と発表会だけです。

自分の意見が言えなかった高校受験

中3といえば受験です。私は、どんな集団でもほぼ1/3の位置にいることが多い(苦手な事を除く)のですが、この学年での成績でもそうでした。志望校は、自由な校風の普通科高校でした。志望校を決める三者面談の時、直近の業者テストの順番などを見比べて先生は言いました。

「この高校、受けてもいいけどもしかしたら危ないかも。」

だいたい合格ラインぎりぎりの所でした。突っ込んでもいいけど、ランク落として上位を狙うかどっちでもいいよーという微妙なライン。私はなんとしても志望校を狙いたかったのですが…。親や先生は安全策を取らせたいようでした。親になった私は今ならその気持ちは痛いほど分かりますけどね。

そこで押し切ればいいのに、周りと揉めたくないという性質が出てしまいランクを落とす事になりました。そこで、近くの商業高校か遠くの普通科高校かという選択で、近くの商業高校にして欲しいという気持ちを感じ取ってしまいました。

結局、近くの商業高校を受験する事になりました。無事合格はしましたが、不本意な気持ちはぬぐえず、ほんの最近までこの事でグズグズ思い出したりしていました。もちろん、高校は楽しかったし、資格を取ったし行って良かったと思っています。でも、心のどこかで親や先生に忖度してしまった自分の事が引っかかっていたのだと思います。今は、その気持ちは浄化できたと思いますが。

またピンときちゃった

中3の終わり頃、新たに好きな子ができました。頭が良くて剣道をしていた子です。なぜかは分からないけど、いつのまにか。

その人とやけに目が合うんです。そんな事が続いたある時私は思いました。

「この人、私の事が好きなのかも」って。

でも、その頃はまだまだ純粋だったので(笑)付き合うなんて考えられないし、彼が私を好きなんてありえないという気持ちもありました。それに、なにより受験生なんですもの。そんな事にうつつを抜かすわけにはいかないです。

それでも、私立を受験する前に何か渡した気がします。お守りだったかチョコだったか。友達に協力してもらって、お家の玄関先で渡した記憶。

そして、卒業式の日。

友達が今回も協力してくれて、卒業式の後その人のお家の近くの公園に呼び出してくれました。例のごとく卒業式ではかわいく泣くどころか、一滴の涙も出ませんでしたけど、教室に入った時からそれどころじゃないんです。

みんなや先生とお別れをして、いざ勝負です。前日に買ったプレゼントと荷物をもって友達とともに公園へ向かいました。少し待っていたらその人が来ました。

ドキドキしながら、「来てくれてありがとう」って言うのが精一杯。それでも、必死にプレゼントを渡しました。そして、その人から第2ボタンをもらいました。嬉しかったなぁ。こうして、この文章を書きながら当時の事を思い出してきゅんきゅんしちゃいます。まだまだ可愛げのあったあの頃の私。

結局、その人とはそれっきり。通う高校も違っていたし、そうなると生活が全然違うから。一度電話を掛けましたが、あまり盛り上がらずそれっきりです。今、何しているのかな?元気にしているのかな?

高校時代の事の書きたかったのですが、長くなりましたので続きはまた!





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