巡り会えたひと〜彼の気持ち・彼女の気持ち
前回からの続き。
久しぶりに創作してみました。
彼女の気持ち
「ねぇ。私の事、好き?」
隣に座る彼のほっぺをむにむにしながら聞いてみる。
「どうして?好きじゃなかったらここにいないよ。言って欲しいの?」
彼は自分のほっぺから私の手を取り、ぎゅっと握りながら言った。私はちょっと膨れながら彼に言う。
「だって。言って欲しいの。あなたの事が好きすぎて、私だけが好きなのかなぁって。」
「男はね、あまり言葉にしないんだよ。・・・好きだよ。」
その言葉を聞いて、私の心がぱぁっと明るくなる。その言葉は魔法の言葉。
彼はその大きな瞳で私をじっと見つめる。彼の瞳で見つめられると、視線を外せない。吸い込まれそうになる。負けじと私も彼を見つめる。
大好き。
私達は産まれる前もその前も何回も出会っている。今度こそ一緒になる事が産まれる前からの約束。
私、彼と出会った時ちゃんと分かった。また、この世でも巡り会ったんだって。彼と出会って、私の運命は変わった。
そして、彼も分かっているはず。私達が出会った意味を。
彼と一緒なら、きっと何でもできる。乗り越えられる。2人でいると、魔法の力が生まれてくるから。
ずっと、大好き。愛してる。ずっと、一緒にいてね。
彼の気持ち
「ねぇ。私の事、好き?」
彼女が俺の頬をつまみながら聞いてくる。彼女はいい大人なのに、子供っぽい所がある。彼女の事が好きだって事、どうして分からないのだろうか。
俺の頬にある彼女の手を取り、握りしめながら言ってみる。
「男はね、あまり言葉にしないんだよ。・・・好きだよ。」
俺の言葉を聞いたとたんに、彼女の目に光が宿る。彼女の目を見つめると視線が外せない。彼女も俺の目をじっと見つめる。
彼女は今まで会った誰とも違っていた。
正直、彼女より美しい人とも、優しい人とも恋をしてきた。だけど、何かが違うといつも感じていた。
彼女と初めて会った時。その時ふいに思った。俺はこの人とずっと一緒にいる事になると。
なぜなのかは分からない。だけど、心の奥でそんな声がした。運命が変わる、そんな予感もした。
愛してる。そんな言葉は月並みか。
彼女の右手を握りながら俺は思う。愛してる。ずっと一緒にいるから安心して。
久しぶりに創作したので、なんだか恥ずかしい感じがしますが。
2本立ての記事、読んで下さってありがとうございます。