色香のある曲～自分に無いものを求めて

みゆです。

この前、サブスクで「80年代シティポップ」というプレイリストを聴いていました。何が流れるのかなと、曲名を見ていたら。その中にサザンオールスターズというアーティスト名があるではありませんか。
「なぜ、シティポップにサザンが？」と思い、曲名を見たらちょっと納得したのです。

その曲とは…これです。

EMANON

この曲なら、シティポップの括りでもおかしくないと思いました。この曲って、サザンの曲の中では、毛色が違うなと思っていましたから。
なんか、すごくオシャレな感じのする曲だなと前から思っていました。

私がEMANONを初めて聴いたのは、乗せてもらった車の中で聴いた「すいか」に収録されていたものでした。
他にも「綺麗」「バラッド2」「HAPPY」に収録されています。
私、これ全部持っていますわー。「すいか」も夏の終わりに手に入れましたしね。

私は、サザンの曲は好きです。聴き過ぎて、感情がおかしくなる危険な曲も数曲あるんですけど、この曲もそのひとつです。
私は音楽の詳しいことは分かりません。そういうことは、音楽に詳しい方にお任せするとして。私は自分の感じたことをつらつらと書いていこうと思います。

この曲の何がそんなにいいのかといいますと。
上でも書きましたが、なんかオシャレだなと。それでいて、感情に訴えてくる音だなぁと思いました。
その音に載ってくる歌詞。それも、ちょっと気だるくて。
何となく色香が漂う曲だなぁと思っちゃった訳なのです。

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やがて夜しらむ鳥たちもさえずるMornin'
崩れるよに身体からだを横たえ
昨日の恋を灰皿に消し眠りにつく
ひとりじゃ言葉も部屋の中舞い散るよ

もう、出だしから気だるくないですか？なんか、もう当時はイントロとこの出だしでノックアウトでしたよ。
夜が明ける頃、ひとりで眠りにつくんです。昨日の恋を灰皿に消すって何だろう？やっぱり、こう、なんていうか、不実な香りがしますけど・・・。
初めて聴いた時、ギリ未成年でまだお子ちゃまだったから、こういうのに免疫なくてやられちゃったのかしら。

"I love you"
二度と言わぬセリフさ　泣きそうなみじめなほど
"I miss you"
心から大好きさ　もう一度お前に逢いたいよ

なんか、不実な関係でスッキリしない別れ方をしてしまったんでしょうかね。別れてしまって、やっぱり大切な人だったって気付いたのかな。
もう会えない人って、会えないだけに思いが募ってしまうのかなぁ。それとも、もう手に入らないからこその、美化された思い出なんでしょうか。

出来ることならあの日に帰りやり直すさ
今宵は涙の通り雨も降るだろう

砂の浜辺で口づけた
ひとときを思い出せば
面影が目の前をかすめて
胸の痛みに変わる

ね、時間ときは戻らないとは分かっているものの。
やっぱり、別れてしまった事を後悔しているのでしょうね。
あの日に帰ってやり直したい思いって、誰しもが持っていると思います。
どうして、ああしなかったのだろう。どうして、こうしなかったのだろう。その事を悔やんで、涙をこぼす事も、数知れずですよね。

いい思い出だって、思い出すとまた、ほろ苦い思いも蘇るのです。それは、胸の痛みも一緒に引き起こしてしまいます。だけど、それは甘い痛みで、なんか癖になってしまっちゃいますよねー。え？私だけかな？

雲の切れ間にやさしく輝くのSunshine
風に身を投げるライムの樹よ
波の音には感じやすくて抱きしめたら
おしゃれな吐息で受け入れてくれた女ひと

この曲のオシャレな所がギュギュっと濃縮された部分ですよね。
なんていうか、メロディにこの歌詞が載ると、グッとくるんです。

風に身を投げるライムの樹、なんてなかなか出てきませんよね。海風にたなびくライムの樹の事なんでしょうけど。
波の音には感じやすいってどういう事なんでしょうね？
波の音に、自分の感情が揺れ動くさまなのか。
それとも、文字通り波の音や波の様子を女性に例えてエロティックに感じてしまうのか。
普通なら前者だと思うんです。でも、この後に続く歌詞を見ると後者なのかなとも思うんですよね。

もしかしたら、女性の方が波の音に感じやすいという解釈でもいいのかな。確かに、女性の方が波の音にも感情移入しやすいような気もしますね。ざわざわとする波の音に心をかき乱されたり、海辺での事を思い出したりで。
だけど、桑田佳祐さんの曲だから余計にエロティックな方なのかなぁと変に勘ぐってしまうのですｗｗｗ

抱きしめたら　おしゃれな吐息で受け入れてくれた女ひと、なんて色っぽいのでしょう。色香が漂いますよね。
海辺のライムの樹の木陰で海を見ながら。女性を抱きしめたら、おしゃれな吐息で返してくれるんですよ。ちょっと！！すごく色っぽくないですか？
もう、私とは正反対な女性を想像してしまいますねぇ。
この曲のキモは最後のこのフレーズに尽きると、私は思うのです。

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EMANONは色香が漂う曲です。
だけど、そんな曲が好きな私からは全く色香は漂いません(笑)
だって、私って色気とは正反対に位置しているみたいだから･･･。

今は、こんなこと言ったらセクハラになるんですけどね。
その昔、まだ私が会社員だった頃ね。
その頃の一時期、シャツ（私服のね）のボタンを2つ開けて着るのが好きだったんです。それを見た男性社員がね、言うんです。
「○○ちゃんさ、ボタン開けてても色気ないよねー(笑)」
他にも、言われましたよー。
「○○ちゃんって、いつもオシャレだねー。でも、（以下略）」

そんな私は安全パイだと思われるのか、よく飲み会に誘われたものです。私は、飲んでも乱れないし、ムダにノリがいいしで。もう、だいたいな会話はOKですからね。あしらい方も上手くなりましたよー。

ああ、そうそう。うちの夫氏も昔から言いますよ。
「みゆって、色気ない。そこが残念。」
とかなんとか。

いっぺんくらい、男性から色気あるって言われてみたいです。色香漂う女性って、素敵で憧れちゃいます。
人は自分に無いものを求めるっていうし、だから私は色香漂う、この曲が好きなのかもしれません。

今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪