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成人式に迎えに来てもらえなかった私のなんのはなしですか
みゆです。
今日は成人の日ですね。
新成人の皆さん、並びにご家族の皆さん、ご成人おめでとうございます。
この先の未来が素晴らしいものになりますようお祈り申し上げます。
さて。
今回は私の成人式の思い出などを書いていこうと思います。
私の成人式の話など誰得なんですが、読んで頂けましたら嬉しいです!
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20歳になる1年以上前から大手の呉服屋さん数社から成人式の振袖のDMが定期的に届いていた。DMには色とりどりの振袖が載っていて、モデルが可愛らしく着こなしている。私はどんな振袖を着るかDMをじっくり眺めたものだった。
当時は大正ロマンのデザインが流行していて、ちょっとレトロっぽい感じの柄の振袖が多かった。イメージを持ちつつ、私は髪を結うためにショートだった髪を頑張って伸ばしていた。
成人式の着物をどうするか母に聞いてみた。内心、振袖を買って欲しいなとも思っていた。ところが、母からはレンタルにしようと言われてしまう。それは、振袖を着る機会はほとんど無い事、そして弟の大学進学が控えているから、という理由だった。
振袖を買ってもらえない事に私はちょっと腹を立ててしまった。今なら分かる理由なのだけど、当時は弟ばかり優遇されていて自分が蔑ろにされているような気がしたからだった。でも、私の友達もレンタルする人が多かったので、レンタルする事を受け入れる事にした。
振袖を選びに行った時、たくさんの振袖の中から選んだのは大正ロマン柄のこげ茶の振袖だった。だけど数日後、新作の振袖が数点入ったからと連絡をもらい再びお店に行ってみた。結局、新作の振袖を選んだ。今度は白地の振袖だ。それは私の雰囲気に似合っていたと思う。振袖に合う草履やバッグ、髪飾りを買い、美容院も予約した。
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若干着崩れてますね💦
年が明けてから、私は電話を掛けてみた。電話の主は当時付き合っているんだかいないんだかよく分からない関係の人だ。
「あのさ、成人式の後に迎えに来て。どっか行こうよ」
ところが、彼の返事はこうだ。
「自分が行ったら、みゆちゃん困るかもよ。だから行かない」
実は、彼とは同じ校区に住んでいたのだ。それに、彼はあまりカッコいい感じの人ではなかったりした。だから、そういう事を思って言ったのだとは思う。でも、私はそれでも彼に来て欲しかった。またお願いしてみたけど断られてしまった。
やっぱり、私は彼に愛されていなかったのだろう。
成人式の前日、美容院に髪を巻きに行った。そして、当日は早朝6時前に美容院に行った。美容院に同級生達が次々とやって来る。髪の中にふわふわしたやつを入れて結ってもらう。ピンをグサグサ刺され、スプレーでバシバシ固められ、ラメをいっぱい付けてもらい、最後に髪飾りを付けてもらった。その後、和服に合うメイクもしてもらったけど、普段はそんなにがっつりメイクしていなかったので、メイク後の顔はなんだか違和感ありありだった。
その後着付けに行き、カメラマンに写真を撮ってもらった。
初めて本格的に着物を着たので、苦しくてたまらなかった。当時は痩せていたので、タオルをたくさん使って着せてもらった。紐で縛られ帯で縛られ、歩きにくいし、草履で歩くのも慣れないし大変だ。何よりトイレにも大ごとだった。
写真を撮ってもらうだけでくたびれる。この調子で式典を乗り切れるのだろうか。
写真を撮ってもらった後、会場へ行った。早朝から付き合ってもらった両親とはここでお別れだ。肝心の天気も晴れてはいないけど、雨も降らなかったので良かった。
会場は小中高の同級生達がわらわらいる。あちこちで知り合いを見つけてはおしゃべりをし、写真を撮ったり撮られたりした。久しぶりに会う友達も大勢いて、式典はスルーしてずっとしゃべっていたかったくらいだった。
その時、私の友達が同級生男子と話していて、そこには中1の時に好きだった男子もいたのだ!少し話す事ができたし、なんとみんなで写真を撮る事もできて、それがとても嬉しく舞い上がりそうになった。
会場に入り、記念品をもらった。式典は記憶に無いくらいあまり楽しくはなかったけど、いつの間にか終わっていた。
会場から出ると、迎えに来ている彼氏の車がずらりと並んでいる(もちろん親御さんの車もあるのだろうが)本当なら、私も迎えに来てもらえたかもしれないのに!!という思いを胸に私は友達と街へ繰り出した。
たぶん汚しちゃいけないからと食事はしなかったと思う。街をうろうろしていたら、他の自治体の同級生とも再会したりで楽しかった。
振袖を着慣れない事もあり、私は気付かなかったが、どうも着崩れていたらしかった。すると見知らぬご婦人が着付けを直して下さった。着物だとこういう親切な事をして頂けるのかとほんわかした気持ちになった。
一旦家に帰り、晩は別の友達と飲みに繰り出す事になっていた。
友達だけでなく、友達の友達や、その友達の友達の男子など大所帯での飲み会だった。あまり話した事もない子や知らない子もいたけど、お酒が入ったからかとても楽しい飲み会だった。たくさん飲んで歌って、日付が変わったくらいで帰宅した(だって翌日仕事だったし、私は当番で早く出勤しないといけなかった)
飲み屋から出ると、外はみぞれが降っていてとても寒かった。
飲んで酔っ払った頭で、成人式を迎えたけど実際には何にも変わらないんだなと思ってしまった。大人になるって何なんだろう、なんて酔った頭で考えても答えなんて出る訳がなかった。
この話には後日談がある。
成人式から少し経った頃、例の彼と会う事になった。その時、成人式や飲み会で撮った写真を見せた。彼は写真を見ながら振袖姿を褒めてくれた。それから飲み会の写真を見た。その写真には私の横に男子が写っていたのだけど、彼はその男子がイケメンだと言っていた。
でも、でもね。
私は彼がイケメンなんかじゃなくても、好きなんだよ。イケメンじゃなくっても彼がいいんだから。成人式の後に迎えに来て欲しかったのに。その後だって。。。
なんて言えない言葉を胸にしまった。
私、彼になら振袖を脱がされても良かったのに。
君の晴れ着を脱がせてみるも
二度と着られず大慌て
都々逸まで作ってしまった。
ああ、なんのはなしですかw w
書けば書くほど愛されていなかった模様だ。
私はその頃転職しようと試験を受けたりしていたのだけど、2つ受けたうちの1つの会社の最終試験(面接あり)の前日に振られてしまったのだった。当然、そんな状態で試験に受かるはずもない。
でも、もう1つには受かって転職できたので結果良かったのだろう。
長文を書いた割には、オチが薄かったみたいだ。何だかすごく負けた気がする。悔しい思いで一杯だ。これからはもっとオチをつけられるようにしないといけないようだ。
なんのはなしですかw w
写真を見ていた時、車内で掛かっていた曲。なぜかこれだけ覚えてた笑
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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