【てる子×みゆ】盲目的な恋と友情・辻村深月~オトナの読書会⭐長文注意【コラボ企画】
こんばんは😊
夜みゆです。
思い付きで始まったコラボ企画です。
遊んで下さる方がたくさんおられて、みゆちゃんは歓喜の涙を流しています💛ホントダヨ(#^^#)
しかも、夜みゆをご希望の方がいらっしゃったのも驚きでした。
さて、第4弾の今回はテルテルてる子さんです。
てるちゃんとは、どうやって知り合ったんだっけ。
かっち―さんのコメント欄だったような気がするけどな。
てるちゃんは、懐に入るのがうまいなと思います。いつの間にか、みゆ姉さんって懐かれてました笑
今では年の離れた従妹みたいに思ってますよ。
さて、今回は夜みゆとのコラボで18禁のオトナの読書会をします。二人で読んだのは辻村深月さんの盲目的な恋と友情です。
オトナの読書会なんで、感想文にはいつもより直接的な表現などありますのでご注意を。
では、どうぞ💛
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この本の主人公は二人いる。一人はタカラジェンヌの娘の蘭花、もう一人は名の知れた画家の娘の留利絵だ。第1章は蘭花目線、第2章は留利絵目線で物語は進む。
読み終えた私は、なんかスッキリしない気持ちでいっぱいになった。何と言えばいいのだろう、このモヤモヤ感。それに、最後まで読むと騙されていた感が半端なかった。恋と友情と愛欲と。それに対するお互いの気持ち。女の私が言うのも何だけど、女って怖いと思った。怖い、と言うのもちょっと違う気がする。腹黒い?狡猾?名前の付かないモヤモヤした感情が読み終わって数日経った今も私の胸の中にある。
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第1章の蘭花目線の物語。
美人でスタイルも良くて頭のいい蘭花は大学のオーケストラ部でバイオリンを弾いている。ハイスペック過ぎて男性に敬遠されてしまうのを、モテないと思っている節がある。お母さんは、そんな蘭花に「一通りの経験」を積ませるために一人暮らしをさせている。まずはここがツッコミどころだと思う。この経験って、要は彼氏を作ってセックスの愉しみを知りなさいって事なんだから。そんなものは、親から与えられた環境でやるものなのかな?親の目を盗んで楽しむのがお約束なんじゃないのだろうかと私は思う。
蘭花は大したスペックもない学生と付き合う事にしたらしいけど、案の定不満がある様で。セックスがつまんないらしいが、それはそうだろう。同い年の男と付き合っても、相手も大して経験が無いのだろうからそれは当たり前田のクラッカーである。そんな同い年の男が上手過ぎたら、それはそれで問題ありなんじゃなかろうか。セックスの愉しみを知りたいのなら、経験豊富な年上の男に身を委ねるのが一番ベストな選択だろうとは思う。まあ、これが不倫だ何だかんだとなるのは別の話な訳だけど。
そんな時、出会ってしまうのだ。少し年上で指揮者の茂実に。この出会いが後に人生を狂わせるとも知らずに。
蘭花はこの恋にずぶずぶになってしまう。恋、と言うよりもセックスに溺れてしまうのだ。快楽の虜になってしまったんだな。それが悪い事とは思わないけれど、快楽だけじゃダメだと思う。快楽だけを求めるのも、空しくなりそうだなと老婆心ながら思ってしまう。
ところが、この繁実っていうのがとんでもない奴なのだ。自分の師匠の奥さんとも関係を持っており、その奥さんがまたとんでもない。繁実の今までの彼女にも自分の存在感をアピールして、精神的に追い詰める奴なのだ。案の定、蘭花もこの奥さんに追い詰められていく。
だったら別れればいいのに、蘭花は意地でも別れなかった。周りの友人たちはみんな別れろと言っているにも関わらず、だ。それは、愛欲に溺れているから。この辺りは、読んでいてすごくイラッとした。私には訳が分からない。私は結構しつこく相手の事を思うし、執着する。でも、それは好きだからであって、決して愛欲ではない。
そうこうする内に関係が師匠にバレてしまう。業界を干された繁実は自暴自棄になり、蘭花にお金をせびるようになる。ほれ見た事かと私はツッコミを入れまくった。
ところが話はここから急展開する。
繁実は蘭花との情事を動画に撮っていたのだ。別れるのならこれをばら撒くと脅してくる始末だ。しかも、動画を撮るように命じていたのは師匠の奥さんだったりする。さらに言えば、蘭花と付き合うように命じたのもこの師匠の奥さんだ。ここまで来ると、狂気じみていて恐ろしい。
この先どうなるんだろうと思ったら。何と繁実は死んでしまう。人目につかない場所にあるボロボロの橋の上から転落したのだ。事故か自殺か何なのか。警察の捜査の末、とりあえず自殺という事にはなったようだが……。
その後、蘭花は会社の後輩と結婚する事になる。
結婚式の目玉の一つの友人代表のスピーチが始まろうとする頃、遠くからサイレンが聞こえた所で第1章は終わる。
けどけどけど。スッキリしない。話の流れでは留利絵がやってしまったかのような描写ではあったけど。
何というか、いくら友情は大事だと言っても、やっぱり恋が優先されるものなんだろう。この話の場合は、純粋な恋というよりも愛欲の塊な訳だが。
自分を思い返すと、どうだろう。私は友情を取るわ!なんて事は言わない。たぶん、彼氏を優先させる。そういえば、ずっとずっと昔の事。その頃、なかなか会えない人がいた。友達と食事をしていたら、その人から電話が掛かってきた。私ときたら、友達をほっぽって店の外に出て長電話をする始末だ。今にして思えば、友達にはものすごく悪い事をしたと思う。だけど、その時はそんな事は全く思わずに電話するのは当然と思っていた。私も所詮その程度の女なのだ。その頃の私は、どうやら恋に溺れていたようだ。
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すごく長文になってきたけど、ここからは第2章の留利絵目線の物語。この第2章は第1章よりもツッコミどころが満載だ。
留利絵は自分の容姿にコンプレックスを持っている。このコンプレックスがこの章のキモの部分だ。
コンプレックスのせいで、幼少の頃から傷ついた心は留利絵の性格までもゆがめていく。姉は留利絵とは似ておらず美人なので、実の親も姉ばかりかわいがっていた。この部分は、なんか可愛そうだなと思う。例え世界中のみんなが容姿を貶したとしても、親だけは肯定的に捉えて欲しいなと思う。
容姿のコンプレックスの問題はかなり根深いと思う。
私は今でこそ二重になったけど(整形ではなく自然に二重になった)、19歳くらい迄は奥二重みたいな一重みたいなハッキリしない目をしていた。それに、人より背も高くてそれも嫌だった。鼻も低くて丸いし、唇がぽってりしているのも嫌だった。高1の初めの頃に唇の事を言われて(当時はたらこ唇)それからぽってり唇が流行になるまでずっと気にしていた。
留利絵はオーケストラで美しい蘭花を見るなり虜になってしまう。蘭花とは文化的な趣味が合う事を幸いに、蘭花に夢中になっていく。それは友情とは言い難いほどに。
茂実の事で泣く蘭花を慰めたり、いろいろ手を尽くす。だけど、当の蘭花は恋の相談は別の友人にしているし、茂実の事も改める気は無い。むしろ、オトコの事はあんたには分かんないわよと内心思われている。まあ、逆に留利絵は蘭花の事を愚かな女だと内心思っているようだけど。
この辺の所も私には分からない。こうやって文章を書いていても、何と表現していいのか分からないこの気持ち。ああ、本の書評を書く方は本当に素晴らしいとこの本とは関係の無い感想を持ってしまう。
蘭花の元カレ(この時はまだ蘭花とは切れていなかった様だが)と留利絵は接点を持つ。元カレがバイトしている深夜のコンビニでだ。そこで会話するうちに、恋心のような物を抱いてしまう。友達の元カレという背徳感も加わって、留利絵もこの恋にのめり込む。
留利絵、男性に免疫が無いから余計にはまっちゃったんだろう。その後、ひょんな事から、彼のアパートで一夜を共にする事になるのだが。だがしかし!!そうそう上手くいく訳もない。
別々に寝ようとなるものの、お約束で手を出してくる。キスして、さあこれからという時に、コンプレックスが顔を出してしまう。
「やめようよ」
あら、これは言っちゃいけないやつだ。絶対、オトコは萎えると思う。
美人だったり、絶対落としたい女性なら男性も「そんな事言わないで・・・」などと続行しようとすると思う。でも、義理で抱こうとした女にそんな事言われたらもうアウトだろう。やっぱり、容姿のコンプレックスは根深い。
長文になってきた。あともう少しお付き合いして頂ければ嬉しい。
なんやかんやで茂実と切れない蘭花はだんだんやつれてくる。それを見守る留利絵だけど、こちらもだんだんモヤモヤが溜まってきた模様。そんな友達見切っちゃえばいいと思うが、蘭花といると自分のステイタスが上がる気がするのか、友情以上の物を感じているのか、ただ執着しているのかずっと一緒にいる。
ここで、実の姉が実の父に手を出されていただの、蘭花の留守中に留利絵と蘭花が暮らすマンションに現れた茂実にディスられただの、てんこ盛りな後出し乙がある。後半に来て本当に盛りだくさんが過ぎる。”だから、アタシは歪んじゃったの”っていう伏線回収なのだろうか。
そして、茂実は転落死する。
第1章で留利絵がやったと思わせておきながら、実は真犯人は・・・っていうオチだ。留利絵は証拠隠滅をしたに過ぎなかった。だけど、ここで複雑な感情が出てしまうのだ。執着と友情のなれの果て。
持ち帰った情事の動画の入ったスマホを警察署に匿名で送り付けていたんだと。これじゃ警察には犯人バレバレじゃないか(私のこの文章もなw)
この先、何もかもを失くした蘭花とずっと一緒にいるために取った行動のようだ。
ああ恐ろしい。留利絵、恐ろしい子。
しかもラストは、連行される友よりもスピーチで自分に当たっていたスポットライトが消えてしまった事に対して悲しみを覚える始末。もう何が何だか分からない。当事者同士で勝手にやってろと思う。
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こうして私は3日掛けて(中1日開けたので実質2日)この本を読んだのだが。読んでいる途中から、これを書いている今もずっとモヤモヤは続いている。この名前の付かない感情を一体どうしてくれようか。
この本を読んだ感想の総括としては、やはりこれに尽きるだろう。
何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。
恋も友情もセックスも何事もほどほどにしていくのが一番なのだと思う。盲目的にのめり込み過ぎるのは、良くない。いつか痛い目を見るかもしれないのだから。
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改めまして、夜みゆです。
上の感想文は別の日の夜に、ちゃんと飲んでから書きました。ダイエット中なんで、1本だけですけど。
そして、今日も1本だけ飲んで、今はレモンに風味の強炭酸水をぐびぐびしています。
今回、オトナの読書会という事で男女の秘め事の事を書きました。
私、セックスなんて言葉をこんなに使いまくったのは初めてやけん🤣
文章でもリアルでも。
私さ、下ネタには耐性があって、なんなら男性ともノリよく話すとやけど、あくまでも若干恥じらいつつ話してると。
あけすけに話すとは、私の美学に反するっちゃんね。
まあ、たまにはいいか( ̄▽ ̄)
私とリアルに飲みながらしゃべったら面白いよ❗️とムダにハードルを上げる奴😂
なんせ、クセ強いオトコが一杯の会社で働いとったけんね。
それにしてもさ、昔は深夜2時まで飲んでたしなぁ。今はもう無理やな。
という事で。
てるちゃん、今回は遊んでくれてどうもありがとうございます😊
とても刺激的で楽しかったです♪
また遊びましょうね💛
💜 第1弾はTwentyさん
💜 第2弾はももまろさん
💜 第3弾はヒスイさん
💜 第5弾はたゆさん
私からの記事は来週早々に投稿します⭐
あとお三方とコラボしますよ~(*'ω'*)
お楽しみになさって下さいね💗
長い記事を最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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