誰かがいたから、私も
ほんの少し前のこと・・・
バスは1日6本、電車はあるけど最寄駅は徒歩1時間かかるよくある田舎に帰省したときの話です。あなたにとっても私にとっても明日、いや今までも、これからも付き合っていかなければならない心理学の話。
母とドライブしていたとき助手席に座っていた私は、ふと道路脇に何かが見えた気がして、身を乗り出してみたら誰かが倒れていたのです。
「え、ちょっと待って、お母さん!!!止まって!ねぇ誰か倒れてた!端寄れる?戻れる?!」
「え?でもさっき誰かランニングしてたよ?ほんとに?」
「倒れてたって!!救急車呼ばなきゃ!!!!」
こうして、Uターンして戻り、倒れていた男性は意識はあったものの動けることは出来ず救急車を呼び、ことなきを得ました。
よかったね。END ではないんです。
突然ですが、傍観者効果って知ってますか?
傍観者効果とは
・ある物事に対して自分以外に傍観者がいる場合、自主的に行動をしにくい心理的状況のことである。これは傍観者が多いほど、その効果は高いと言われている。
例えば、授業中に手をあげて質問をしにくかったり、いじめを見て見ぬ振りをしてしまったりすることです。誰しも「誰かがするだろう。」「あの人もしていないから私もしなくてもいい。」と考えたことはあるのではないでしょうか。
過去にこんな事件もある
キティ・ジェノヴィーズ事件である。
これは1964年3月13日、アメリカニューヨーク州クイーンズ郡キュー・ガーデン地区で発生した殺人事件である。この地区に住むキティ(Kitty)ことキャスリーン・ジェノヴィーズ(Catherine Genovese)が帰宅途中であるキューガーデン駅の近くで暴漢ウィンストン・モーズリー(Winston Moseley)に殺害された。ニューヨーク・タイムズは、彼女は大声で助けを求めたが、近所の住人は誰ひとり警察に通報しなかったと報じた。この事件がきっかけとなり、傍観者効果が提唱された。(Wikipediaより)
今回の私が居合わせた場所は交通量もそこそこ多く、歩行者もいました。彼らはなぜそのままにしていたのか。誰かと相談することもできただろうに。これが傍観者効果である。
「誰かが助けるだろう。」「私が助けなくても別に関係がない。」
実際にこのとき一緒にいた母は歩行者が普通にいたから大丈夫だろうと発言もしていました。これをみんなが行ったらどうなるだろう。考えただけでもゾッとしますね。
傍観者効果の対策に
①緊急性があることを周りに伝えること
②最適な援助方法を理解すること
とよくありますが、私が思うに傍観者効果というものは私たちが生まれもってあるもので、自分自身のことを理解し、困っている人に一言かけたり、周りの人に伝えたりすることで助かる命や救われる人がいること、これを知るだけでも大きく違うと思います。
傍観者効果の怖いことはいつか自分自身もその被害を受けるかもしれないということです。叫んでも、道端で倒れていても助けてもらえない、助かったはずの命が「傍観者効果」によって殺されるかもしれないのです。
最後に
拙い文章で読みづらかったかもしれませんが、この傍観者効果というものがあることを知って、気持ちが楽になったり、これからみなさんが一歩勇気を出して、誰かのために行動できることを祈っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
ps. 心理学の授業で傍観者効果について知りました。廣瀬先生今回行動できたのは先生のおかげかもしれません。ありがとうございました。