苦さと時間が溶けていく。
夕暮れどき、暑さと湿気が私の顔にへばりつく
改札を出てスーパーに向かおうとしたとき、トントンと誰かが私の肩を叩いた。
バイト先の先輩だ。
「今から飲み行こ。」
「いいよ。」
たまに飲みにいくような仲で、事前に予定を決めるわけでもなく、急に電話が来たり、こんな感じだったり。
***
でも、それから、飲みにいくことはなくなった。仲が悪くなったわけではない。卒論とか内定者インターンというのがあるらしい。卒業旅行にも行って学生生活を後悔のないように過ごしているらしい。
私は、将