残暑の頭痛やめまいなどの不調を漢方でケアするシンプルな方法

2024年9月11日 09:48

「最近、眠りが浅くて、朝起きても疲れが取れない」
そんな日が続いていませんか？

とくに最近、頭痛やイライラといった不調が増えていると感じているなら、残暑の影響しているかもしれません。

9月に入り、暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が厳しいですよね。
この時期は、体に熱がこもりやすく、神経が高ぶって体調を崩しやすいのが特徴です。

この記事では、漢方の視点から、残暑による不調への対策をお話しします。

あなたの日常生活にすぐ取り入れられるヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まだ暑さの影響（暑邪：しょじゃ）*が強く、こもった熱で神経が高ぶるため、めまい、イライラや不眠などメンタルへも影響してしまいます。

*「暑邪（しょじゃ）」：高い気温による熱、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇などの激しい熱症状を生じるとされています。

これらの不調を和らげるためには、体に溜まった余分な熱を取り除くことが大切です。

「体の熱を冷ます」ためにと、冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎると、胃腸へ負担がかかります。

ポイントは、体の余分な熱を冷ます食材を積極的に取り入れること！

とくに、おすすめなのは以下のものです。

子どもの夏休み明け、新学期などで、お母さんも少し違う新しい生活リズムを迎えることが多い9月。
悩みやストレスも、体に熱がこもる原因となるので、気をつけたいですね。

高温多湿な残暑は、五臓六腑の「脾（ひ）」＝消化器系に負担がかかる時期です。

「脾」は、消化吸収、気血*を全身にめぐらせる働きがあります。

*気：生命を維持するために必須のエネルギー（元気の気、気力の気）
血：血液や体液（栄養物質）

脾の働きが低下すると、血気の生成がうまくいきません。

血の不足は頭や耳への栄養不足、
気の不足は気血の流れが悪くなり、
頭痛やめまい、耳鳴りを引き起こすことがあります。

ただでさえ、夏から暑さが続いて気が消耗している時期です。

頭痛やめまいなどの不調に加えて、
「最近、体がだるい」
「食欲がない」という場合は、脾の働きが低下している可能性大です。

胃腸の負担になる冷たい飲食物を控えて、温かい食事を心がけてみてくださいね。

「夏は毎年、夏バテや頭痛に悩まされる患者さんがいらっしゃいましたが、『冷たい飲み物を控える』ということをアドバイスをさせていただきました。
すると、『今年の夏は、冷たい飲み物を控えるようにしたら、暑さの中でも大きく体調を崩さずに過ごせました』という声をいただきました。」

漢方薬をのむことだけが漢方じゃないんですよね。
こういう小さな工夫が大切だと思っています。

こちらの記事で、脾の働きをサポートする方法を詳しく書いているので参考にしてください！

まだまだ暑さが続く9月前半。
そして、夏の疲れも出やすい時期です。

頭痛、不眠、めまい、耳鳴りなどの不調に悩んでいる方は、今こそ体を整えるチャンスです。

まずは、以下の習慣を意識して取り入れてみてください。

意識することで予防にもなります！

ぜひ、できることから少しずつ取り入れてみてくださいね。
きっと、あなたの体が少しずつ答えてくれるはずです。
毎日の養生を大切に、残暑を健やかに乗り切りましょう。

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