だるさや疲れ…その原因は秋バテ?今すぐできる対策法
「涼しくなってホッとしたのもつかの間、体がだるくて疲れがとれない」
「最近、下痢気味」
そんな不調に悩んでいませんか?
暑い夏からずっと体調がイマイチの方、
猛暑はなんとか乗り切ったものの、暑さが落ちついたとたん調子が悪いという方、もしかしたら、その症状は【秋バテ】かもしれません。
今回のnoteでは、秋バテとその対策についてお話しします。
秋バテとは?
秋バテは、夏の疲れがまだ体に残っている状態で、季節の変わりめの気温や気圧の変化に体がうまくついていけないときに起こります。
だるさや胃腸の不調が続いてしまい、心も体もなんだか重たいと感じる人が多くなります。
【秋バテと夏バテとの違い】
夏バテと秋バテの症状はほぼ同じですが、時期と原因で違いがあります。
■夏バテ:7~8月の夏真っ盛り
・室内外(暑い外と冷房のきいた室内)の温度差による自律神経の乱れ
・暑さや多湿でたくさん汗をかくこと
・寝苦しさによる睡眠不足
・冷たい飲食物の摂り過ぎによる胃腸のはたらきの低下
■秋バテ:9月下旬~11月
・朝晩の寒暖差や台風や秋雨などによる気圧の変化による自律神経の乱れ
・日照時間の減少によるセロトニン(幸せホルモン)の低下
*セロトニンについては、厚生労働省HPを参考にしてください。
【秋バテの症状チェックリスト】
こんな症状に心あたりはありませんか?
✅疲れがとれにくい、からだがだるい
✅朝スッキリ起きられない
✅頭が重たい、頭痛がする
✅めまい
✅食欲がない
✅胃腸の不調(吐き気や下痢、腹痛など)
✅気持ちが落ち込みやすい
「もしかして秋バテかも」
と思ったあなた、そのままにしておくと免疫力の低下をまねき、風邪をひいてしまいますよ。
暑さが和らいで過ごしやすい今がチャンス!
厳しい寒さがやってくる前に、しっかりと回復して、これから迎える秋冬を元気に過ごしていきましょう。
秋バテ対策におすすめの食材
秋バテには、胃腸にやさしい食材がおすすめです。
高温多湿が続く夏は「脾(ひ):胃腸」に負担がかかる季節。
その影響が続き、とくに、下痢や食欲がないなど胃腸の調子がイマイチの方は、以下の食材を積極的にとりいれて秋バテ解消していきましょう。
しょうが:胃腸を温め、吐き気や冷え、胃腸の不調を改善する
にんじん:胃腸を丈夫にし、消化を促進させる
やまいも:胃腸虚弱を補い、気力を増し、消化を促進し、下痢を止める
じゃがいも:健胃作用
きのこ類:豊富な食物繊維で腸内環境を整える
体のエネルギー(気)の不足も補ってくれるので、秋バテにおすすめです。
秋バテ対策にはハーブティーもおすすめ!
秋バテ対策には、ハーブティーもおすすめです。
温かいハーブティーをゆっくりと飲んでリラックスすることは、「脾(ひ):胃腸」のケアにもつながります!
次のようなリラックス効果があり、胃腸にやさしいハーブティーを選ぶといいですね。
ジャーマンカモミール
リンデンフラワー
レモングラス
オレンジピール
秋バテに効果的な漢方薬
秋バテの症状に応じて漢方薬も活用していきましょう。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きをよくして体力を回復させ、だるさや疲れやすさを改善します
六君子湯(りっくんしとう)
胃内停水を取り除き、胃腸の働きをよくして食欲不振や吐き気を改善します
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
脾胃を補い、胃腸の炎症を鎮めて、吐き気や下痢、消化不良を改善します
↑半夏瀉心湯は独特の苦みがありますが、錠剤タイプなら飲みやすく、日常的に取り入れやすいですよ
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
気の巡りを良くして精神の緊張をゆるめ、不安感やめまいを改善します
五苓散(ごれいさん)
水分代謝を促し、体内の水分バランスを整えて低気圧頭痛や吐き気を改善します
秋バテはそのままにしないで!
夏の暑さや残暑の後の季節の変わりめは、体調不良をおこしやすい時期です。
「これくらい大丈夫」と放っておくと、秋の深まりとともに体調がさらに悪化することもあります。
漢方やハーブ、体にやさしい食材で、セルフケアしていきませんか?
できることから少しずつ取り入れて、秋冬を心身ともに元気に過ごしていきましょう!
参考図書
・漢方薬膳学 横浜薬科大学編
・漢方重要処方60 横浜薬科大学漢方和漢調査研究センター編
なお、本記事においては、漢方薬の紹介にAmazon アソシエイトに参加しています。