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旅が私の人生を拓いてくれた

はろ、清水美由紀です。

先日、オーストラリアの4都市を娘と旅してきました!
写真で見ていた友達のお家に滞在させてもらったり、ほんの数ヶ月前にオーストラリアに教育移住した友達が住む街に行って、「で、実際どうなの??」なんて話を聞かせてもらったり。

いやあ、やっぱり、SNSで何もかも見れるような気になっているけれど、リアルって絶対的に情報量が多い!!!!!!!

自分の未来には、たくさんのパラレルな未来が広がっている。
その全てから選ぶことができるのに、今の現実から繋がっている未来にしか行き着けない理由は、情報量の多さだと言われています。どんなに理想の未来と繋がることができると頭では理解していたとしても、絶対的に情報量が少ないから、リアルに想像できないんですよね。だから、体感することで自分にとっての現実感を増していくために「夢の試着をしよう」と言われるわけで。

今回、オーストラリアでは、ほんっとうにいろんな体感を得てきました。
たくさんのリアルを見せてくれたオーストラリアと、友達たちにありがとう!!!!!!!!!!!!

私は、旅をするのが好きです。
軽やかに旅をしているように見られるようです。

だけど、昔からこういう私だったわけじゃないんですよね。
バックパッカーもしたことないし、初めて海外に行ったのも22歳とかかな?

今日は、よく聞かれることが多い、私が旅をすることになった経緯をお話ししてみようかなと思います。

暗黒期からそれは始まった


遡ること、8年前。私の暗黒期であり、私の人生が再編されていったあの時期に、やっぱり旅する暮らしもスタートしたのです。

当時、私は、夫の不倫や暴言に悩み、それでもなんとか関係を改善させたいと、色々な講座を受けたり、ネットの情報を読み漁っていました。すでに家庭内別居状態にあった私たち。不倫している夫は、私たち母娘が家にいることを望んでいませんでした。その圧力から解放されるために家以外の場所に行きたかったし、何より、この世界に暮らしているたくさんの人たちが何を考え、どんな価値観を持って自分の人生を選んでいるのか、たくさんの人の軸に触れたかったんです。

そのくらい、私は、何を軸に生きたらいいのかわからない状態でした。自分では、何が正しいのかわからないから、自分の人生すら選んでいくことができなかったんです。

それで、私は、知り合いの編集の方が日本全国での取材を広げていきたいという展望を持っているのを知って、全国各地での取材に行きたいと伝えました。ただし、未就園児の娘がいるので、同行を許していただける取材先があれば、と。

すると、編集の方も、取材先の方も、びっくりするほど優しくて、私のダメもとのお願いをさらっと受け入れてくれたんです。「世界って思ったより優しい」そして「自分の願いは、口に出してみたらいい。決めるのは相手だから」ということを何となく体感できた経験になりました。

取材先で素敵なお兄様方の真似をして映り込んできた娘(当時3歳)
これはTURNSという雑誌の撮影でした。

私は娘を連れて、日本各地に行きました。新潟のレストランでは、娘をスリングに入れて寝かしつけながら取材をし、佐賀で介護施設を開業した方に会いにいったときは、私がインタビューでお話を伺っている間、年上のお姉ちゃんに遊んでもらいました。そういえば、岡山でも遊んでもらったな! 徳島のカフェや宿では、スタッフの方々が娘と遊んでくれたし、福岡のバーには、夜お邪魔して、娘はスヤスヤとベビーカーで眠っていました。広島の宿でも、実際に宿に泊まって、娘がそこに置かれたおもちゃで遊んでいるのを眺めながら、たくさんお話を伺いました。

移住をテーマにしたウェブマガジンの取材がメインだったこともあり、「どうしてそういう人生を送ることになったの?」「どうやってこの地に辿り着いたの?」そんな質問を、みんなに聞いてまわりました。それは、ウェブマガジンが求める内容でもあったけれど、何より私自身がみんなに聞きたかったことだから。私は、私の人生にどんな選択肢があるのか、その可能性を知りたかった。この世の中で自分の決断に従って生きている人たちが、何を考えているのか知りたかった。とにかくいろんな人生の幅を知りたかった。

取材で出会った方々は、本当に面白い生き方をしていました。エンジニアを辞めて漁師になったとか、古民家を改装して宿を始めたとか、海外から日本に移住して独特なセンスを生かして建築のお仕事をしているとか。大切にしていることは人それぞれで、何を目指しているのかも人それぞれで。大人になったら真面目に社会に馴染まなきゃ行けないのかと思ってたけど、出会う人たちはみんな、大人なのに子供みたいに目を輝かせて「あの空き地にグランピング作ったら楽しそうじゃない?」なんてやりたいことを口にして形にしていってる。「ああ、正解なんてどこにもないんだ」ってよく分かったし、みんな確信があってやっているんじゃなくて自分の選んだその道を正解に変えていってるだけなんだって分かった。そして何より、誰にも、誰かがチャレンジしているその人生に文句なんてつけようがないんだって腑に落ちたんです。だから、私も、思う存分、自分のやりたいことをやる人生を送っていいんだって。

そして、私は、旅を通して人と出会う喜びや、誰かの日常にお邪魔する楽しみを覚えていきました。その場にいるって、本当にすごいことなんです。スタッフの方同士のちょっとした会話、家族内での声掛け…そこには、リアルな情報が満ちていました。「そっかあ、そんな風に考えるんだ!」「へえ、こういうスタンスで子育てしてるんだなあ!」「今のビジネスってそういうのが必要なんだ!」なんていうように。

だから、私は今でも、自分で実際にその場に身を置くこと、そして、その時浮かんだ疑問は全部聞いてみることを大切にしています。

誰かの日常にお邪魔する旅のはじまり


こういった取材旅と並行して、もうひとつ私に取って大きな意味を持つ旅がありました。それは愛媛に移住した友達家族の家に滞在させてもらうこと。この友達家族は、埼玉から移住して、愛媛県西予市の自然を観光に取り入れる活動や、森のようちえん活動をしているから、地域のことについても詳しいし、地域の方とのつながりも多い。すごく地道にご縁を繋ぎながら、地に足ついた活動をしているふたりなんです。

当時、まだまだ他者を信頼することに慣れていなかった私は、人の家に泊まるなんて気苦労が多いだろうと感じつつも、そんな自分を変えたいとも思っていたので、友達が「泊まりにおいでよ」と言ってくれたその言葉を素直に受け取ってみることにしたんです。飛行機に乗って、愛媛へ。

最初の滞在では1週間くらいお邪魔したのかな?まだ、当時は、自分が何に悩んでるのかとかも、彼女に話せなかったと思う。パートナーシップが辛すぎて、泣かずにしゃべることもできなかっただろうし、人前で泣くことを自分に許せてもいなかった。だいたい、悩みを人に話すなんてこと、生まれてこのかたしてきてなかったからやり方も分からない。暗い話をして相手を困らせたくないとも思う。それでも彼女は、毎日ただ一緒にいてくれた。彼女がおおすすめする、愛媛の色々な場所に連れていってくれたり、友達たちに会わせてくれた。そこで交わされる会話を聞いて、私はやっぱり少しずつ、いろんな人の人生を垣間見て、「こういう生き方もありなんだ」って選択肢を増やしていったのだと思います。自分がどんな状態であれ、何者でもなくても受け入れてもらえる安心感と共に。

そうやって、何度か愛媛に滞在させてもらいながら、全国を取材で飛び回り、講座などでも新しい価値観に触れているうちに、私も少しずつ自信を取り戻していきました。そして、自分の人生の舵取りができるようになっていった頃、大きな決断をしたんです。

それは、人生の半分以上を東京で過ごしたためにペーパードライバーだった私が、2歳の娘を連れて愛媛まで車で行くこと!長時間の運転はできないから、毎日2−3時間と決めて運転をして、毎日少しずつ愛媛に近づく戦法です。そうすれば、飛行機では行けなかった、気になる地域にも立ち寄ることができるから!Instagramで毎日「今ここにいまーす!」なんて投稿しながら、「明日はここに行くので、撮影したい人がいたらDMくださーい!」とかってお仕事も探したりして、旅の最終日にはゴールしたことを投稿でお知らせるると、たくさんの方から「おつかれさまでした!」「ずっと見てました!」「おめでとう!!!」と言った暖かいメッセージをいただいたのでした(感涙)

この旅で得た一番の収穫は、「私には何だってできる!私には人生を作る力がある!」と感じられたこと。それから、本当にやりたいことにチャレンジしている人間を、見ず知らずの人たちがこんなに応援してくれるんだ!ということを知りました。

結果的に22日間続いたこのロードトリップは、私に大きな力を授けてくれました。

そして、愛媛の友達にはこんな風に言ってもらいました。「みゆきちゃんの生き方は、”いつか”を”いつか”のままにしない生き方だね」って。

愛媛の友達の家に泊めてもらうようになってから、私は人の家に泊まることが苦手じゃなくなりました。その後出会った色々な友達の家にも泊めてもらい、さらにはニースのフランス人のお家にも滞在させてもらいました。

「人の家に泊めてもらう」この経験を通して私は、人を信頼することを、肌で学んでいったのだと思う。

だからね、「どうやったらそうやって人の家に泊まれるの?」ってよく聞かれるけど、「とーめて♡」って言えばいいだけなんだよ。もし嫌なら断るだろうし。

こんな風にして、旅を通して私は、生き方のヒントになるようなリアルな情報収集をしたり、自信を取り戻したり、傷を癒したり、他者を信頼することを学んだり、自分がどうやってこの世界に役に立つか模索したり、数えきれないほどの物事を複合的に得てきました。

だから、今も私は、新しい世界を見るために、たくさんの可能性を知るために旅をしている。自分の目で見て、その空気ごと肌で感じたい。たくさんの人に会って、どんなことを考えているのか、生の情報を知りたい。どんな暮らしをしているのか、全部見たい。感性の人間ならではなのかもしれない。リアルから非言語情報を存分に感じたい。

もう、観光地を巡って終わる旅なんてつまらなすぎる。
誰かに会いに行く旅を私はとてもおすすめしています!

さあ、あなたはどんな旅をしますか?



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