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2022年振り返り① 【まだ手探りで歩いてた冬〜風向きが変わっていった春のこと】

もうすぐ2022年も終わりますね。
どんな一年だったでしょうか?
充実した一年?
大変だった一年?
いつの間にか終わってしまった一年?

私の2022年は、3年分くらいの感覚で、物凄いいろんなことが詰まった一年。だから、毎年note1本にまとめているのだけど、今年は2-3回に分けて振り返ってみようと思う。


1月 縁を結び直す

2021年は私にとって、なんだかぼんやりした年でした。いろいろやっていて、その時々はほのぼの楽しいのだけど、心に深く突き刺さらない感じ。記憶に残ってることが少ない。それで、当時たまたま読んだ本にあった、幸福感を感じるお金の使い方に共感して、今年の指針を定めたのが1月のこと。1年の初めに、この指針を決めたことが本当に良かったと、振り返ってみて思う。

去年の自分のノートにはこんなことが書かれている。「穏やかで無風の一年だった。惰性で動いてしまったのは、ビジョンがなかったから。種を撒くことを怠ってしまったかもしれない。2022年は挑戦!やりきる!」

1月は「縁を結び直す」というのがテーマだった。そんなことを意識していたら、びっくりする撮影がふたつ。

ひとつめは、雑誌「HERS」にて。たまたま編集の方にご連絡いただいて撮影させていただいたのだけど、取材先が知り合いの方だった!というびっくり。世間がどんどん狭なくっている気がする。みんな、誰かしらと繋がっていて。松陰神社にある感度高すぎるショップ「This」の店主石谷さんの撮影でした。

もうひとつは、島野真希さんの撮影。真希さんは、私のカリグラフィーの先生でもある。私は真希さんのカリグラフィースクールをプロコースまで卒業していて、数年間通ったんだよね。そんな真希さんの撮影をさせていただけたことは、とっても嬉しい出来事だった。

その時とった写真を、真希さんのプロフとしても使っていただいています。

そして、他の撮影でも、数年前にお会いした方と再会したり。ご縁は切れることはないのだなあ。

これはジャムのカタログ用に撮影させていただいたもの

朝、散歩するのを日課にしたのもこの頃。(今はもうやっていないけど…!笑)色々思考がうるさい時期だったから、感じることにフォーカスしていたように思う。カメラも置いて、黙々と毎日歩いてた。すごく感性が研ぎ澄まされる感じ。見えなかったものが見えてくる感じを味わっていました。

そして、新しいことも初めてみた。共同製作したストーリーコーチング用カード「bloom your day」の講師になるための講座を受講。コーチングって私には無理な職業かと思っていたけれど、このコーチングだったら私も誰かのお役に立てるなあって思った。無事、認定試験も一発合格して、晴れてコーチングを提供できるように!

そして、これも「縁を結び直す」の一環だったようにも思う。共同制作した友達とは4年前に出会ったものの、そこまで深く何かで関わったことはなかったから。

もうひとつやったのは、石屋さん。アメジストを仕入れてお年玉企画で販売をしてみたのでした。すぐにSOLD OUTになって、石好き仲間がいることがわかって楽しかったな。

そして、大きな手放しを。15年愛した車にバイバイ。娘はお別れの日、ボロボロにしゃくり上げて泣き続けた。私は、それまでに心の整理をしていたから、スッキリとした気持ちで、ありがとうの言葉だけが溢れてきた。娘が生まれる前から乗っていたこの車。私たちが初めて愛媛に車で旅した22日間の「母娘ふたりロードトリップ」もこの子と一緒だった。私たちをいろんなところに運んでくれてありがとう。いつまでも大好きだよ。世田谷ナンバーの車とバイバイして、その意味でも一区切り。


2月 動くことを(無意識に)制限していた自分を止める


(もうすでにこの頃の状況が忘れてきているのだけど、確か)まだ、世の中はコロナのニュースが賑わっていて、でも私の周りではたくさんの友達が国内外を旅してた。私は、何で急にそんなことを思ったかすっかり忘れてしまったけど、VISONにいきたいと思って、伊勢に行くことにした。新しくやってきた、私たちの車で。

泊まったのは、mina perphonenのお部屋とくるみの木のお部屋。特に私にはminaのお部屋が悶えるほど可愛かった。

VISONで感じたことは、信念とか哲学について。届けるために一旦マスにすることとか、バランスをとることの難しさとか素晴らしさとか。山を切り拓いて大型施設を作る背景にある葛藤というか…綺麗事だけじゃない、いろんな状況とそれでも持ち続けている理想とが、色々な箇所から滲み出ていて、こんなに大きな施設でたくさんの資本も入っているだろうに、とても人間らしさを感じた。

山を開いた時に出た石を砂利にして道路に敷き詰めているのだけど、それに対してクレームがあることも聞いた。そして、一箇所、私の滞在中に工事が入っていて、砂利からアスファルトに替えられているのも見た。昔から舗装道路に変わっていくその過程を見るたび息苦しくなったものだけど、VISONで見たその景色は、私にとって象徴的だった。

撮影では、数年前に一度取材でお会いした漆器店さんの、ガラスの漆器を撮る機会をいただきました。本当に美しい器。文化に携わることができている、ということが本当に私の心を喜ばせる。

青山スパイラルマーケットの展示販売でも写真使っていただいたらしい。見に行けなかったのが残念!

それから、なんと、「北欧、暮らしの道具店」さんに取材いただくという嬉しい出来事も!!取材してくださった編集さんに初めて撮影でお会いしたのが1年前かな?その時にも私の国内外を娘連れて飛び回るライフスタイルを面白がってくださって「取材したい」と言ってくれたのだけど、その1ヶ月後に緊急事態宣言。こうやって月日が流れても、私の松本での暮らしを取材していただけたこと、本当に嬉しくありがたく思っています。


3月 心許なさをも許して、未完成な自分に愛を持つ


面白いもので、写真を見ると、その時の気持ちや感覚が蘇る。私は本当に忘れっぽいのだけど、その感覚だけは信頼できる。

3月の初めに行った長崎の写真を見て蘇るのは、不安定さや心許なさだ。この時の私は、自分の周りの様々なことが予測不能で、ソワソワして、心細かった。

だけど、それとともに、大きく環境を変えられるかもしれないという気持ちも湧いていた。多分きっかけは、小田桐あさぎさんがドバイに移住して動画撮影をする人を募集したこと。私は当時あさぎさんのコミュニティを抜けていたから、又聞きでそんな話があるのを知ったのだけど、「日本での全てのつながりを絶っても、行けるかもしれない」と自分に対して思えたことが大きかったように思う。

だからこそ、長崎にある小学校の見学に行くという大胆な行動に出たくなったのだと思う。結果的には長崎に住むことが想像できなくて引越しはしなかったのだけど。

前月のVISON、そして長崎で隈研吾さん建築のホテルに泊まったことと、非常事態宣言だったかで、どこのお店も全然開いていなかったこともあって、ホテルステイを楽しむという感覚が芽生えたのもこの頃だった。旅にいって街を見ないだなんて、それまでの私には考えられなかったけど、この時はお寿司買って部屋で食べる楽しみを覚えました。


そして、毎年一度は訪れている愛媛にも。当時本当にいろんな迷いを抱えていたから、友達に会って話したかった。何泊かさせてもらった滞在中は、昼も夜も時間の許す限り、友達と話し続けた。

今回は時間が限られていたから、大阪からフェリーで愛媛まで。船の中はホテルみたいだった。


やりたかった釣りもさせてもらった。
大阪の街もガランとしてた。

もしかしたら、世の中の空気感を受け取っていただけなのかもしれないな。どことなく不安で、予測が立てられない感じ。ちょうど、ロシアのウクライナ侵攻が始まったり、日本もコロナでお店が閉まってたりで、暗い雰囲気をモロに受けてたのかもしれない。

愛媛から帰ってきてすぐ向かったのは、アート合宿。ここから、ずいぶん私の流れは変わった。流れというのは、他人からはあまり見えない部分なのかもしれない。他人には、私の成果物、私のアウトプット、私の実績…そんな私の過去が映るから、私はいつだって絶好調のように見られがちだけど、そんなことはなくて。だけど、私自身が見ている私は、感情。自分の内側。

私の心は、常に変動していて、些細なことでアップダウンする。1日の中でだって、いろんな気持ちになって忙しい。だから、私の流れはいつだって急流で、常に清濁混沌としていて、だからこそ私は、心を動かし、言葉を紡ぐことができる。

アート合宿では様々なことを得た。これから私が大切にしたいことを、たくさん。いろんな角度から。素敵な出会いもたくさんあった。そして、私の中の流れ、感情が流れ始めた。

そして、そこで知った漫画「ブルーピリオド 」にどハマりした。私の心が、軌跡が、ここに描いてあると思った。

そう、「好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃない」んだ。
自分の弱さに向き合ったり、至らなさに情けなくなったり、でもそんな自分すらも認めたいと思ったり、全て見せる怖さに逃げ出したくなったり、たまには自慢したくなったりガッツポーズしたくなったり…表現して生きるって、簡単じゃない。だけど、面白い。そして、自分のままで生きられると、そんな自分がいいと言ってくれる人に出会っていける。楽に生きられるだけの人生が幸せなわけじゃない。迷ったり閃いたり泣いたり喜んだり、そんな繰り返しなんだ。その悲喜交々全てが、この地球におけるギフトかもしれないと思えるようになってこれたのが、今年の収穫のひとつ。ざわざわすることなんて、きっとずっとある。だったら、もっともっと、私の全てを作品化していきたい。生き方そのものが、表現だと思うから。

このしばらく後に、友達のせーこちゃんが書いてくれた私の魅力の文章を読んで、泣いたのだけど、そこに私が詰まっていたからだと思う。分かってもらえてる、そう感じて泣いてしまった。

美由紀ちゃんはとても共感力が高い!人間に対してだけでなくモノやコトにも。いつも感動していて、面白がっているので一緒にいるとこちらも自然と楽しくなる。

初めて出会ったときの美由紀ちゃんは全身茶色の服で、今からは考えられないくらい地味だった!そこからやりたくないことをやめて、どんどん自由に軽やかになっていくわけだけど、弱さと情熱のあいだを行ったり来たりで道のりはそんなにスマートではないかもしれない(笑)

でも、そんな道中を「表現」に変えていけるところがすばらしいなーと本当に思う。

この辺りから私は、自分の長期講座「Authentic Journey」の構想に入った。表現しながら生きる、一緒に挑戦する仲間を増やしたくて。これまでの自分にはあり得ない、100万円という額の投資をして、ビジネスのコンサルティングをお願いすることにした。

楽しくて可愛い撮影も。


4月 自分にとって大切なことをもっと明確にする

この頃友達のワークショップを受けて、自分の価値観の優先順位と情熱を感じるポイントを明確にしてもらった。

私にとって大切なことで、日常の指針にするといい項目の優先順位はこんなこと。

・五感を開放する
・心の琴線に触れて涙を流す
・美しい色や光、形に触れる
・自然と一体化して、自然の一部だと知る
・人に必要とされる
・自分を大切にされていると感じる環境に身を置く
・文化の醸成に関わっているかいう実感を得る
・滞っていた流れがスムーズになる
・時代の流れを掴んだり、時代の先端にいる感覚を得る
・自分なりの美しさの法則をアウトプットする

結局私は、どれだけ感じることができるかが、大切なんだとわかった。感じて感じて満たされて心動かされた時に、ぽろっと溢れ出てきてしまうのが私の表現。蟹座の感受性をフル活用して世界との接点を持ち、その心の震えを、獅子座の表現力で表現する。そしてその影響力を実感できた時、全方位満たされるのかもしれない。

撮影では、初めましての方と出会った。たまたま東京から長野に移住されたタイミングで、商品の取引先だった有隣堂(私が新卒で働いた書店で、今は誠品生活など雑貨やアパレルのお店もやっている)に「フォトグラファーを探している」と相談したところ、私の名前を挙げてくださったらしい。しかも、クライアントさんとなったこの方、私の著書を持っていてくださったという…!さらに言えば、ちょっと前にハーブボールが気になってハーブボール作りワークショップに参加したのだけど、そこで教えてくださった方が所属する協会の撮影だったのよね…本当、つながりが凄すぎる。

そしてこの撮影に限らず、近年、こんな風につながっていくことがどんどん増えてきている。闇雲レイヤーでとにかく点を打っていた数年前から、いつの間にかこうやってコネクティングドッツするようになってた。最近では、全然別の場所で出会った人に「あの連載読んでます」とか「Instagramのuriphotoさんですか?!フォローしてます!」だなんて言っていただく機会も増えてきていて、本当に本当に本当に嬉しい。


そしてこの1ヶ月は、アート合宿で出会ったメンバーとよく遊んだ。
「白葬」という、棺桶に入って「生前葬」をしに行ったのは、想像してたよりもインパクトが強かった。

その時のこともnoteに書いてある。穏やかに幸せだったけれど何か物足りなかった2021年を経て思うのは、陰陽のコントラストが大きいほど辛かったり大変な思いもあるけれどその分喜びも大きいのかもしれないってこと。私にとって辛かった出産と産後は、大きな感情の揺れがあったからこそ、しんどさも含めて人生で欠かすことのできない豊かな輝きとなっている。当時はそんな風に考えることなんてできなかったけれどね。それに、娘が成長したからそう思えるってのも実際あると思う。

最近本当に思う。グレーをグレーのままにしていいんだってこと。分からないことを分からないままにしていいんだってこと。むしろ、その状況で自分が何を思い、何を感じるか、それこそが財産なんじゃないかって。


さてと、これでようやく4月!
取り留めないnoteをここまで読んでくれてありがとうございますー!!

5月からはすっかり風向きが変わって、カラッとし始めた。
暖かいのが好きな私は、単純に陽気の影響受けてるだけかもしれないけどね!笑



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清水美由紀 / Miyuki Shimizu
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