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アドラー心理学 子どもを愛せなくても教育は出来る

子どもが約束を破ることが増えた。父親も自分も子どもを叱る回数と時間が増えた。

「子どもが約束を破る」で検索すると『「親の愛情を伝える」ことが重要』みたいな記事が出てくる。

それは「親の愛情」が存在することが前提として書いてある。当然だろうけど。

しかし私には子どもへの愛情がない。はっきり言っていい。愛情はない。

そこでまた問題に立ち返ると、「子どもが約束を破る」ということが問題だったはずなのに『「親の愛情を伝える」が出来ないこと』が問題になっている。「子供を愛せない自分が悪い」。

問題がすり替わっている。「親の愛情を伝える」が出来ないと「子どもが約束を破る」は解決しないのか?結局親がいけないってこと???

ここでアドラー心理学の「課題の分離」を使いたい。

「子どもが約束を破る」は子どもの課題、「親が子供を愛せない」は親の課題

子どもが「自分が約束を破るのは親の愛情が足りないせいだ!」というなら、それは責任転嫁。約束を守る人は全員親からの愛情を適切にもらっていたのか?愛されなかった子どもは全員すべての約束を破るのか?

違うと思います。

子どもが約束を破るか約束を守るかは、子ども自身が決めること。

それに対して、親が怒るのか叱るのか愛情を伝えるのかは親が決めること。

子どもが約束を破ったら/守ったら子どもにとって何が起きるか?
・約束を破ったら → 一時の快楽は満たされる・信頼を失う・etc
・約束を守ったら → その時はやりたいことが出来ない・信頼はそのまま

どちらがいいのか?は子どもが決めたらいいですよね。約束を破ったらどうなるか?約束を守ったらどうなるか?を教えてあげたらいいと思います。

親が怒ったら/愛情を伝えたら親にとって何が起きるか?
・怒ったら → すっきりするかも(笑)・イライラが増幅するかも?・子どもに嫌われるかも・関係は悪化
・愛情を伝えたら → 優しい気持ちになれるかも・子どもが言うことを聞いてくれるかも(ある記事によれば)・関係は良くなる

結果的には怒りもせず愛情うんたらもせず(ないから無理)、淡々と、何故約束を守らないといけないのか、本人にとってのメリット・デメリット・相手の気持ちなどを伝えました。

愛情なんてなくても出来ます。心理カウンセラーはすべての患者さんに対して愛情を持ってるんですか?塾や学校の先生はすべての生徒を愛していますか?会社の社長は全社員に愛情を伝えていますか?それが仕事ですか?

教育とは。もっと具体的に出来ることがあります。愛情がないとそれが出来ないという人はいるかもしれないけれど、愛情がないから出来ない、というのはまた言い訳で。

家族という組織のトップ(?)として、どういう役割をするか、それが自分の課題。



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