「いい女」のエッセイに感化された話
ananで連載されている横澤夏子のいい女ごっこ。
5月1日発売号の「手柄を伝える女」がかなり響いたので備忘録としてメモしておきたい。
横澤夏子のネタは世間の女性のちょっとクセのある部分を誇張して笑いに変える、というイメージだったので、この連載もそんなクスリと笑ってしまう女性の話かなと思っていた。
が、全然違った。
芸人仲間の結婚式に出席した際に、同じく参列していたおかずクラブゆいPの髪型が他の参列者も写真を撮るくらいとても可愛く評判になった。
その時にゆいPがセットしてくれた美容師さんにそのことを伝えたいから、周りの人が写真を撮りにきている様子を撮ってほしい、とお願いしたそう。
その状況を見て「手柄を独り占めにしない意識を持つ」ことが大事だと思った。
というのがこのエッセイの内容。
もちろんゆいPの髪型が可愛かったからみんな褒めてたんだろうけど、それは自分の力だけじゃなくてセットしてくれた美容師さんがいるからこその結果なのだと思うだけではなく、「嬉しい」という気持ちを共有したい!という発想が「いい女」なんだろうなと思う。
髪型やメイクなどの容姿を褒められた時って、だいたい自分の力じゃなくて、いい感じに髪を切ってくれた美容師さんがいたりおすすめのメイク道具を教えてくれた友達がいたり、背景にはその結果が出るために何かをしてくれた人がいる。
自分の中でこないだこうしてもらったからだ、嬉しい!と思いつつ、それを共有するまではしたことがないなと振り返った。
でも、せっかくならその嬉しい気持ちを感謝と合わせて伝えたら、ハッピーの輪が広がるんだろうなと。
これって、容姿の話だけじゃなくて、いろんなことが同じように考えられるものだと思う。
仕事をしていても自分の力だけで結果が出ることってほとんどないし、誰かに助けてもらっているからこそこの結果が出たわけで。
自分が褒められたのは、最後に手を出したのが私だったとか、主で担当していたとか、それだけのことなのだ。
友だちに教えてもらったこともすぐLINEや電話で伝えたら、そこからまた仲良くなれるんだろうな。
人に連絡するのが苦手だからって会った時に伝えるんじゃなくて、いい話はすぐ伝えたら、もっと相手も喜んでくれるはず。
もっともっと助けてくれた人たちに感謝と謝罪だけじゃなくてハッピーな気持ちまで伝えていけたら、世の中良くなるのかな。
そしてそれをすぐに言葉にできたら、うまく人と付き合っていけるのかな。
手柄がほしいわけじゃなくても、助けてくれた誰かがいるおかげでこの結果が得られたんだということを、ちゃんと口にしていったらきっともう少しいい関係を築いていけるようになるのかな、と思った、って話でした。