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心の底を暴露してみる

毎日、祈り、学び、
料理を楽しみ、
人を招待し、
普通の中に、奇跡を見つけ、
小さな日常に、深い喜びを見つける。

結婚して42年間、
辛い事も多かった。


やっと、平安を、手に入れた。

静かな街に、小さな家を得て、
夢のグランドピアノのある生活。


朝は夫と、
緑溢れる庭で、コーヒーと会話を楽しみ、

夜の闇が訪れるのを感じると、
葉巻とバーボンを嗜みながら、
忘却が二人の歴史を、削除してしまわぬよう
語り、語る。

在るものに、まず満足し、
無いものを欲しがって、不幸にならぬように
意識して、努力して、
毎日を、生きている。

これで良いのだ、と
自分に言い聞かせるように、
noteやSNSに
小さな喜びを投稿し、発信する。

しかし、

私は、
自分が持っていないものを
今、強く求めている、と知っている。

これ以上の、何が欲しいというのだろうか?

心の秘密を曝け出すのは、怖い。
叶わぬ夢に、なるかもしれないから。

夢は叶うものでは無く
血の滲む様な努力で獲得するものだ、
という事も知っている。


ピアノという恋人との関係に
深く悩んでいる。
彼女の名前は、ヘイジー。
Hazeという曲を弾かれるのが
大好きだから。

弾けるわけが無い、と思った曲を
好き、弾きたい、という
一途な理由だけで、
毎日、何時間も練習して、
何年にもわたって、弾き続けている。

まだ、この曲への想いは強く、
完全に満足しているとは言えない。


一つの夢に達成できたように想うと、
喜び以上に、虚しさが訪れる。
あの頃の情熱と
努力が気にならない程の、曲への愛情が懐かしい。

私の生活は、実は、夫婦二人きりでは無い。
大勢のお客様に囲まれていても、
一人で料理を楽しんでいても、
ある時は心地よく
ある時は、親の様な厳しさを持って
神、という同居人と共に在る。


神、の存在が、
私のピアノに大きく影響している。
前のように、
弾けない。

ピアニストは、感情や表現に対して
自意識過剰でエゴイスティックだ。
最終的には、
自分を超える事が必要であるが、
情熱も愛も、自己表現であるから、
そう簡単に、自分を捨てられない。

自己を捨て
自己を超え、
神に従って生きる。
素晴らしい試みだ。

しかし、
音楽や芸術活動と両立させるのは
容易ではない。

ユダヤの密教
ハシディズムの人々が口ずさむ
神や祈りと密接に繫った曲を
作譜しアレンジし
多くの人々が楽しめるように
出来れば、ジャズや即興の要素も取り入れた
そんな、曲を弾きたい、と
今、強く、想う。


1小節ずつ、いや、1音ずつ
丁寧に、
時間をかけ、
試行錯誤し、悩みながら
一曲完成させ
それを弾けるようになるのに
どれだけのエネルギーと時間が必要なのか
今の私には、わからない。

本当に、取り組み始められるのかも、
わからない。

書く、と夢に近づき
発信すると、行動に近づく、
かもしれない。

神様、どうか、私に
夢を叶える意思と情熱と行動力を
お与えください。

まさに、苦しい時の神頼み、である。









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