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メモの魔力を読んで
メモによって鍛えられる5つのスキル
前田裕二著のこの本は、私に大きな影響を与えた。メモを取ろうと決めてから、YouTubeを見ていても、人の話を聞いていても、あるいはTwitterで面白い表現を見つけ時なども、ネタ帳にすぐ書いておく習慣がついた。
本書に、メモの取り方も詳しく書いてあるが、私は、まずメモをする事に慣れることから始めた。とにかく書き留める、それだけだ。
なぜ、メモがそれ程重要で、人の考え方や生き方を、変えるほどの魔力があるのだろうか。
本書に書いてある、5つのスキルの要点に、私の意見を含めてみた。
①情報を素通りしなくなる。
日常生活は、様々な情報、会話、景色などの集まりであるが、普通に生活してるだけでは、それらの情報を素通りするだけで、ほとんどは忘却の彼方に葬られる。しかし、メモを取ると決めた瞬間に、頭にアンテナが張り巡らされ、情報を獲得し、それを伝えるために、書き留めるという行動を取るようになる。
特別に感動したことで無くても、日常のふとした瞬間に、光り輝く宝があることに気付くようになり、メモすることは日に日に増えていく。
やがて、まるでゾーンに入ったかのように、全てをメモしてやる、と言う境地になる。日常が、感動と発見の宝庫であると感じるようになる。
②相手のより深い話を聞き出せる。
人と話しをしていても 傾聴能力が向上するのが分かり、一歩踏み込んで質問したり、相手の意見を真摯に聞くことができるようになる。
相手の気持ちを知りたい、という熱意は伝わり、相手も敬意を示して話してくれるようになる。
これにより、相手の深い話を聞き出せたり、他の人には決して話さない、重要な情報を得ることも可能になる。
③話の骨組みがわかるようになる。
メモを取りながら聞く訓練をしていると、話の流れが分かるようになり、話の骨組みが理解出来る。
今、どの話題を、どんな目的で、何に向かって、どこまで話しているのか、瞬時に把握する事が出来るようになる。
これにより、構造化能力が向上し、コンピュータのファイルの様に、頭を整理する事が出来、理解力も向上する。
④曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる。
私達の頭の中には、漠然とした考えや、はっきりとしない想いがぎっしりとつまっている。メモを取るということは、形のない思考を強制的に言語化させるということだ。
思考を言語化させる過程で、脳は活性化され、整理され、同時に思考はより一層深さを増す。
今まで、すごい、とか、ヤバイと言う、簡単な形容詞で片付けてしまってたり、通り過ぎてしまった感動に、思考を深めていく事で、はっきりとした意味付けができる。
⑤アイデアを生み出せるようになる
以上の4つを総合し 、得た知識や言語化された風景や想いは 、自分の中で新しいアイデアという形で具現化される。
今までの経験や、今そこにある事象に意味を付け、抽象化することで、それらを頭にきちんと整理でき、必要な時に随時取り出せ、知的生産の向上に役立つ。
そして、自分の頭で考え、言語化された新しいアイデアを、次々と生み出すことができるようになる。