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#現代湯治。温泉は裏切らない。



温泉にはさまざま効果や効能があるが、
ヒーリングでもあるし、セラピストでもある、と思っている。


12月に入り、気がつけば今年1年を振り返る時期になった。

withコロナ。
毎日感染拡大のニュースが伝えられる中、
不安や心配もあるけど、いつまで続くのか・・・

そして

当たり前と思っていたこと、
例えば友人とおいしいものを食べながら会話して過ごす時間、
行きたいときに温泉旅に出かけること、
マスクなしでの生活・・・

当たり前だったものだったものが
当たり前ではなくなった。


今年1年で生活環境が急変した。

いろいろ思ったことや感じたことはたくさんあって溢れるくらいだけど

春の緊急事態宣言の緩和で
温泉にただ入れることだけでもとてもありがたいと、
新しい旅のスタイルで湯旅に出かけてみてしみじみ染みている。


5月まであった自粛時の温泉に入りたいのに入れない時、
思っていた以上に温泉に入れないことに対するストレスが大きくて。

やはり温泉はわたしにとって必要不可欠のものだと
改めて痛感させられたのだ。

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思えば、
2020年に入りあっという間に蔓延した新型コロナウィルス。

心配や不安と不慣れな新スタイルだらけのコロナ禍。

見えないウィルスの恐ろしさ、
キャンセル続出で修正テープだらけの白くなったスケジュール帳。
そして、自粛期間で温泉に行きたいのに行けない辛さ・・・

毎日が暗黒だった。

背中も肩もガチガチに凝りまくり。
息苦しく、心も折れて。

絶望感がハンパなかった。


ステップ2に入りマイクロツーリズム。
ニューノーマル。
密を避けて車で移動しひとり旅で近場へ。

行くことに直前までかなり迷いながらも行ってみると
温泉がわたしを慰め、優しく包みこんでくれて。

こんなにも気分転換ができるものだったということを
肌やからだで改めて実感した。


温泉につかると、
からだが反応し、めちゃくちゃ染みたなあ。

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「ここでは無理しなくていいんだよ」

湯がそっとわたしを撫でてくれたような感覚。
ストレスがものすごくほぐれた。

包容力がすごかったのだ。本当に。
久しぶりの温泉に涙が出た。


温泉に入りたくて入りたくて
恋焦がれて、ひたすら湯に会いたかった。

そしてやっと湯に会えた時のよろこびと感激と感動、
渇望していたわたしの身体と心にじわじわ潤いを与えてくれた。


温泉ってすごい。
心からそう思う。

ザーザーかけ流される湯の音の心地よさ、
泉質特有のにおい、

温泉ならではの感覚がものすごく久しぶりに思えた。

「気持ちいい〜!」

ただ湯に浸かるだけなのに、
日常から距離を一旦置いたことで、めちゃくちゃリフレッシュできる。

ありがたいな。本当に。

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コロナに対する捉え方、恐怖レベルの温度差。

コロナ禍でいろんなことが見え、
さまざまな見たくない部分もたくさん露わに・・・

正解なんて、誰もわからない。
でも今も議論や討論は続いているし、日常でもエンドレス。

まだまだ制約が続く日々。
見えないウィルスとの闘い。

めげてはいけない。強い気持ちを持たないと。


でもわたしは、

温泉旅ではこころもからだもかなり満たされ、
明日からまたがんばろうと思うことができた。

これも現代型の湯治なのかなぁ。

転地効果、自然浴などからも、
デトックスやヒーリング効果の面でもメンタルによく効くと思う。

そして温泉の入浴習慣を続けることで
からだへの変化もしっかり感じられる。

とはいえ、劇的に変わるわけではないけど。

例えるなら、漢方薬に似ているかもしれない。
即効性はないけど、習慣化することでじわじわ身体にいい影響を与える・・・

信じる者は救われる、という部分もあるかもしれない。

わたしは医師免許を持っているわけでもないから、
温泉に関する文献を読んで、
実体験で感じたことしか言えない歯痒さはあるけど、

でも、

大袈裟でもなんでもなく
そして副作用もなく
ただ湯につかるだけで得られる効果、

本当にすごい!って

草津温泉なんて、
恋の病以外治らないものはないと言い伝えられているし、
実際吹き出物や水虫にまで効くと言われているのだから、
論より証拠のものもあるけど、やっぱり温泉ってすごいな、と。


温泉は特別なよそ行きの温泉ではなくても
近場、東京だっていい温泉が湧いている。


どんな世の中であろうが、
温泉は滔々と湧き続けてくれている。

温泉を使って、
こころもからだも健康で毎日を過ごせたらいいな。


そしてこれから迎える2021年は、
完全にアフターコロナとなり、
思い出話ができるくらいになればいいなと思う。


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