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きんぴらごぼう

久しぶりに家できんぴらごぼうを作ったのね。
どうやって作ろうかなぁとか
色々考えずに刻んで刻んで。
刻んでいるうちに
食堂のレシピ起しをした時のことを思い出す。
おうちごはんの延長線上にある
食堂のメニューのレシピ起しは
苦行に近かった。

ごぼうやにんじんの太さ
室温に対して火力の調整
おうちごはんならではの柔軟さ
一筋縄ではいかないレシピ。
材料の分量以外に
大切な部分はどうしても

「ごぼうの水分が抜けてパチパチ音がしてきたら」

なんて擬音が増えるよね。

そういうことって
自分自身は自然にやれてても
スタッフに全てを伝えるのは困難極まりない。
あー、やだやだレシピ起しなんて。
苦手。

いや待てよ。
飲食店をやるって一言で言っても
自分がやりたいのは
もっと、こう、なんというか
んーーー、閃きそうで閃かない。

結局一人でやらなきゃ
全てを満足なんかできないんだよね。
でもそうもいかないのだから
やることやれよ、自分。
っていつもお尻たたきながらやってるのよね。

秋も忍び足でやってきてる。
好きな季節。
真剣にお店と向き合う時間。
心を整えて。
ごぼうの、にんじんの千切り。

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