お正月の子どもたち
4人の子どもたちのうち3人が
それぞれのタイミングで
年明け訪ねてくるようになった。
社長(三男)はまだ中3だから同居だね。
年明けすぐにやって来たのは次男。
この一年、一度も会わなかったし
連絡も不通になるという
破天荒ぶりを発揮していたけど
23歳彼にとって大きな何かがあったことが分かる。
顔を見れば分かる。
私の質問にもちゃんと目を見て返事をする。
ちゃんと考えている証拠。
彼は精神年齢が3歳くらい低めでお馴染みだったけど
やっと追いついてきたのかな。
ちょっと安心。
次に営業しているはりやに
パートナーと共に来てくれたのは長女。
2人の様子は自然と視界に入る。
長女は私の仕事も少し手伝ってくれていて
うちのスタッフとのやり取りとはまた別の
家族に見せる顔をパートナーにも見せている様子が
なんだか嬉しくて、にんまりだった。
最後にやってきたのは長男。
うちに来るなり
あー、暇だー、帰りたいーなどと言う。
暇なのが嫌なのは私と一緒かな。
じゃあ初詣でも行くかと
近所の神社に2人で歩いて行った。
27歳の息子と共にすっかり暗くなった神社への道を歩く。
何のお礼をしたのか
何のお願いをしたのか
いやに早く顔を上げ
まだ手を合わせている私を横目に
もう一度手を合わす。
子どもか。と、にんまり。
いくつになっても私にとっての子どもは子ども。
小さい時からあまり手を掛けず
放任と言えば聞こえが良いが
仕事や家事に追われる4人の子育てが
彼らにどんな影響を与えてしまったのか。
子育てはやり直せないし
もう一度やりたくもない。
だけど自分の人生は
自分で選んで決めていくんだって事くらいは伝えられたかな
とは思っている。
高い教育やお作法とは程遠い家庭だったけど。
とりあえず、家を出ている3人の成長を
ちょっとずつ感じられたお正月は
サイコーだったな。