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マクロビアン薬剤師 冬の食養生 その3
マクロビアン薬剤師 冬の食養生 その3
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入ってもうすぐ8年です。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦長月廿八日
立冬
地始凍(ちはじめてこおる)
西暦2020年11月13日
昨日
二十四節気『立冬』の
七十二候が
『地始凍』ちはじめてこおる
に入りました。
とても冬らしく、とても寒そうなネーミングです。
冬の冷たい空気によって、地面が固く凍る頃となりました。
朝晩の冷え込みが厳しくなっていき、
朝方には『霜柱』しもばしらが立つこともある地域も出てくるのではないでしょうか!?
霜柱は、地面の中にある水分が、細い氷の柱になって伸びたものです。
地面の水分が吸い上げられて、『0℃以下』の地上の表面に触れたときに凍るのです。
そんな冬に向けての季節の移ろいとともに、新型コロナウイルス感染症陽性者の人数が世界中で増えています。
周りの環境に変化があったとしても、季節が冬に近づき、秋が終わりを迎えていることには変わりはありません。
自分の健康管理は自分で、
冬の食養生の一番
◉身体を温める作用のある食材を積極的に摂ること。
『しょうが』『ねぎ』『にんにく』『山椒』『胡椒』『シナモン』『とうがらし』
いずれも、お鍋料理の付け合わせに出来そうなものばかりです。
そして、忘れてはいけないのが
『お酒を適量とることで身体を温める』という
お酒の使い方です。
『さけ』は薬膳料理に使われる『身近な食材』の『その他』に分類されます。
五行色体表に照らしてみると、
働きは
五味が
『甘』『辛』『苦』
五性が『温』
帰経(どの五臓に優先して効果を現すのかを示す)が
『肝』『心』『脾』『肺』
となり、
その特性は
『血行をよくして身体を温める』
とあります。
お酒は『百薬の長』と言われていて、『少量』あくまでも『少量』👈ここ大事です!!!!
『少量』とることで、血行が良くなり、身体を温めます。
冷え性、冷えからくる関節や筋肉の痛みや、腹痛、胸痛などに効果があるとされています。
ただし、ホップからできている『ビール』は逆に身体を冷やしてしまいます。
あくまでも適度な『少量』の飲酒を心がけていただきたいものです。
お酒は、食材の成分が溶け出しやすく、吸収しやすくなるのが特徴とも言えます。
例えば梅酒は、消化吸収を良くして、疲労回復に効果的とされています。
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