マクロビアン薬剤師 花粉症に使われる漢方薬
マクロビアン薬剤師 花粉症に使われる漢方薬
認知症健康サポーター。マクロビアン。
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目になりました。
薬剤師としてのキャリア30年を超えてから、
大手チェーン薬局のラウンダー(応援専任職)として、働いています。
花粉症の季節が本格的にやってきたようです。
今年は例年に比べると飛散量が少ないとはいえ、去年は花粉がほとんど飛ばなかったので、
今年は去年に比べて、辛い方が多いようにみうけられます。
毎年、病院に行って処方してもらうお薬をお使いになってコントロールする方とお話しする機会がほとんどですが、
ご自身でお薬をお買い求めになって、花粉症を乗り切る方もいらっしゃいます。
今日は、花粉症のお薬でお買い求めになれるお薬をピックアップしてみましょう。
まずは漢方薬。
『小青竜湯』(しょうせいりゅうとう)花粉症漢方薬の代表的なお薬。
麻黄が入っているので、冷えた鼻を温めて、水分を身体に巡らせて、余分な水を体から排出する作用があります。
くしゃみや薄い透明の鼻水がツーっと出る方におすすめです。
『葛根湯加川芎辛夷』(かっこんとうかせんきゅうしんい)
身体を温める効果のある葛根湯に、川芎と辛夷という生薬を足して、鼻づまりを改善するようにアレンジされた漢方薬です。
鼻水が無色~透明だけれども、鼻が詰まり、お風呂で温まると楽になる方におすすめです。
『荊芥連翹湯』(けいがいれんぎょうとう)
鼻炎が慢性化し、ネバネバした粘り気のある黄色い鼻水は、身体の中に熱を持ってきているため。
その熱を冷ましながら鼻炎を改善し、慢性化した熱証の鼻炎の代表的な漢方薬です。
鼻水が黄色く粘り気を持ち、蓄膿症(副鼻腔炎)、それに併う中耳炎、慢性扁桃炎、にきびなどにも使われます。
『辛夷清肺湯』(しんいせいはいとう)
鼻詰まりがさらに進んで、匂いが分からなくなるほど、身体に熱を帯びてしまった時に使われる漢方薬。
熱を冷まし、呼吸器を潤す作用があります。
乾燥感がある鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)の改善にもよく使われます。
以上、代表的な漢方薬をご紹介しましたが、最後に
『補中益気湯』(ほちゅうえっきとう)
アレルギーが出にくい強いカラダを作ることに注目したときによく使われている漢方薬です。
胃腸の働きを高めて、カラダの内側から衛気(免疫力)を高めて、カラダ全体を整える作用があります。
明日は、少しマニアックな漢方薬をご紹介します。
よろしければ、サポートお願い致します。いただいたサポートはより良い情報提供のための情報収集に使わせていただきます。