十一月吉例顔見世大歌舞伎千穐楽おめでとうございます㊗️
西暦2022年11月28日(月)
旧暦霜月五日
小雪
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
今年の自分へのお誕生日プレゼントは
十一月吉例顔見世大歌舞伎
十三代目市川團十郎白猿襲名披露
八代目市川新之助初舞台
の千穐楽観劇にしました。
スケジュールが発表になった時に、千穐楽が、自分の誕生日なんて、
これは観に行く選択肢しか無いと思い、
夜の部の一等席を申し込みました。
特別な公演の特別な日に自分の誕生日を迎え、
ある決心をした日にもなり、
今日の日を忘れることはない感慨深い一日となりました。
お席は上手(舞台に向かって右側)前方。
この位置からの観劇はもしかして初めてかもしれない、、
舞台の上手側には、お三味線と長唄の方々との距離が近いので、
音がとても良く聴こえて、いつもとは違う楽しみがありました。
矢の根では、曽我五郎の夢枕に立つ兄の十郎がとても良く見えます。
この十一月の演目で最も面白いと思ったのが、
昼の部の外郎売、夜の部の矢の根と助六由緣江戸桜で、
歴史上の登場人物が同じで、全く違うように描かれて、演じられていることでした。
すなわち、全てが曽我兄弟の敵討ちに絡めているので、
曽我五郎は
外郎売では八代目市川新之助丈
矢の根では松本幸四郎丈
助六由緣江戸桜では十三代目市川團十郎白猿丈
が演じ、
曽我十郎は
外郎売では登場せず、
矢の根では坂東巳之助丈
助六由緣江戸桜では中村梅玉丈
が演じています。
外郎売、矢の根、助六由緣江戸桜
いずれも時代設定が違いますが、同じ人物をこうも異なる演出をしているところが、歌舞伎の面白さの一つでもあります。
そうそう、上手前方のお席は
大好きな助六さんのおみ足がとっても良く見えました‼️
歌舞伎の楽しみ方は人それぞれ、
観る席によっても楽しみ方は変わってきます。
いろんな楽しみ方をして、見聞を深めていきたいと思います。